キーエミュレート

"Sendkeys:〜"を実行することによって、任意のキーを押したのと同じ挙動を実現することができ、これにより、「ページの先頭に移動(Homeキー)」や「ページの最後に移動(Endキー)」などの特殊なキーに割り当てられた操作をランチャで実行することが可能になっている。


また、仮想キーコードを使用すれば、自分の環境にはない特殊なキーの入力をすることもできる。

例)
Sendkeys:$19・・・IME入力切替
Sendkeys:$5C・・・右ウィンドウズキー
Sendkeys:$5D・・・コンテキストメニューキー(マウスの右クリック)

Sendkeys:Alt+〜,〜,‥とすることでメニューの項目も実行できる。

例)
Sendkeys:Alt+V,O,H・・・隠しファイルの表示・非表示の設定切り替え
Sendkeys:Alt+V,U・・・・ステータスバーの表示・非表示の切り替え
Sendkeys:Alt+V,E,R・・・フォルダツリーの連動・非連動の切り替え

ただ、上記はメニュー操作も可能というだけの例。これらの目的を果たすには下記の記述のほうが適当。

Change:Tree ~h・・・隠しファイルの表示・非表示の設定切り替え
Change:Bar ~u・・・・ステータスバーの表示・非表示の切り替え
Change:Tree ~r・・・フォルダツリーの連動・非連動の切り替え

――関係するコマンド
  • Sendkeys:〜・・・・・フォーカスのあるところに〜キーを送る

キーボード操作のカスタマイズ


上の画像は初期状態でのX-Findeのキー操作の割当て一覧。左側がツールフォルダの"キー"、右側はメニューのヘルプから"X-Finderについて"(About:)を開いたところ。
X-Finderでは、この"キー"フォルダに任意のランチャを登録して設定をすることでキーカスタマイズを行うことが可能になっている。

"X-Finderについて"(About:)はただのメモ書きで、これらの設定を変更することはできないので、注意

"キー"フォルダに登録するランチャは、[拡張]での指定ができない([拡張]には割り当てるキーが記述される)以外は通常のランチャと同様なので、単純にビルトインコマンドを実行させる以外にも、パスを実行してプログラムを起動したり、フォルダに移動したり(あるいはそれらの組み合わせ)といったことも任意のキーに割り当てることができる。

拡張の異なるランチャが登録されたツールフォルダの実行を割り当てれば、関連付けの実行のように操作できる(参考)

キーの設定

ランチャ設定画面で[拡張]の横のキーボードボタンを押すと下のようにダイアログが表示される。ここでキーを入力するとそのキーが[拡張]に記述され、ランチャに割り当てられるキーとなる。

ここでマウスのサイドボタンを押すとサイドボタンを拡張キーとして登録することができ、ランチャを割り当てることが可能になる。


キーの指定は、仮想キーコード(参考:MSDN)でも行うことができる。(使用する際は頭に"$"を追加する。例:Esc→$1B)

注意点

以下はキーカスタマイズを行う上での注意点。

  • 同じキーを複数の項目に割り当てた場合、ポップアップメニューを表示するようになる。
  • 文字キー(例:A)に割り当てを行う場合、Shift+Aにも割り当てを行うと、Aキーでのインクリメンタルサーチができなくなる。
  • Shft+Enter、Ctrl+EnterはそれぞれShift、Ctrlのランチャが使用するため設定しても無効
  • F1〜F12を設定すると、ファンクションバーをクリックしたときとキーを押したときでの挙動が異なるようになる。

ホットキー

ツール→オプションから"ホットキー"を開いて[パス]にキーを記述(横のキーボードボタンを使用)すると、記述したキーでX-Finderをアクティブにすることができるようになる。

ホットキーはタスクトレイに格納しているときも有効なので、X-Finderをスタートアップに登録して起動時にタスクトレイに格納するように設定*1しておけば、あたかもこのホットキーでX-Finderを起動しているかのように操作することができる。

*1:ツール→オプションから"起動時の処理"を開いて[パス]に"Close:ToTray"を記述する

リネーム

単一ファイルのリネーム

X-Finderでは、対象ファイルにフォーカスがある状態で"Rename:"コマンドを実行 (デフォルトでは、右クリックメニューの"名前の変更"か"F2キー"に割り当てられて いる)すると、explorerのようにファイルの名前が実線の枠で囲まれ、変更後のファイル名をそのまま入力することが可能となる。(β版10-9-46より)
この枠内では最初はファイル名のみが選択された状態で表示されているが、ファンクションキー(F1〜F12)を押すことによって拡張子も含む選択と切り替えることができる。


"Rename:1"だと最初からファイル名全体が選択された状態に、"Rename:2"だと拡張子のみが選択された状態になる

また、メニューの"表示"→"表示オプション"→"選択のクリックで名前を変更"にチェックすると、explorerのように選択アイテムのファイル名をクリックすることでそのままリネーム作業を開始することができるようになる。


このリネーム方法に違和感がある場合は、以下のようなランチャを設定すると10-9のころのようなリネーム操作が可能。

ダイアログを表示して名前の変更を行う
[パス]
Input:"名前の変更 - X-Finder","%current%","%FocusedName%","%FocusedName%"
Numbering:%s%s,,,"%FocusedName%","%inputdata%"
[動作]
実行

アイテムを選択してこのランチャを実行すると、以下の画像のような名前の変更ダイアログが表示され、ファイル名の変更を行う。



複数ファイルの一括リネーム

ビルトインコマンドの"Numbering:"を使用すれば、選択したファイルを一括でリネームすることができる。 使い方は下記のとおり。

  • 連番化

Numbering:"共通名%0.桁数d",開始値,増加値

Numbering:"hogehoge%0.3d",009,2

を実行すると、選択されたファイルが
hogehoge009,hogehoge011,hogehoge013,・・・
とリネームされる。

  • 置換

Numbering:%s%s,,,"置換前の文字列","置換後の文字列"

Numbering:%s%s,,,"2005","今年"

を実行すると、それぞれ
20050801.png→今年0801.png
temp20050801.jpg→temp今年0801.png
とリネームされる。(文字列に半角スペースが含まれない場合は""での括りは必要ない)

  • 拡張子変更

Numbering:%s.変換後の拡張子

Numbering:%s.txt

を実行すると、それぞれ
20050801.png→20050801.txt
temp20050801.jpg→temp20050801.txt
とリネームされる。

  • トリミング

Numbering:%.桁数s%s

Numbering:%.8s%s

を実行すると、それぞれ
123456789.jpg→12345678.jpg
2005080101.png→20050801.png
とリネームされる。

  • 文字追加

Numbering:"先頭に追加する文字列%s最後に追加する文字列%s"

Numbering:"HOGE%shoge%s"

を実行すると、
20050801.png→HOGE20050801hoge.png
とリネームされる。

応用

  • トリミングと連番の組み合わせ

Numbering:%.桁数s%.連番の桁数d%s,開始値,増加値

Numbering:%.3s%.2d%s,0,2

を実行すると、
abcdef.jpg→abc00.jpg
ghijkl.jpg→ghi02.jpg
mnopqr.jpg→mno04.jpg
stuvwx.jpg→stu06.jpg
とリネームされる。

  • 連番を先頭に付加

Numbering:"%.連番の桁数d%s%s",開始値,増加値

Numbering:"%.3d%s%s",0,1

を実行すると、
abcdef.jpg→000abcdef.jpg
ghijkl.jpg→001ghijkl.jpg
mnopqr.jpg→002mnopqr.jpg
stuvwx.jpg→003stuvwx.jpg
とリネームされる。

  • クリップフォルダを使用して任意の順番に連番化

クリップフォルダ(ツールフォルダ)に登録されたアイテムを選択して"Numbering:〜"を実行することにより、元のアイテムのパスに関係なく、元のアイテムをクリップフォルダでのソート順で連番化することができる。
クリップフォルダではD&Dでソート順が変更できるため、アイテムを登録→D&Dで並び替え→"Numbering:〜"で連番化という流れで、任意のファイルを任意の順番に連番リネームすることが可能。

エクスプローラ等で適当に並び替えてある複数のファイルを、選択して先頭のファイルをクリックしながらクリップフォルダにD&Dすると、そのままの順番でクリップフォルダに登録することができる。
その状態でNumbering:〜"を実行すれば、エクスプローラで並び替えていた順番で連番化することが可能。

Input:やSelect:、独自に設定した環境変数等と"Numbering:〜"を組み合わせることにより、様々な使い方が可能となる。

以下は活用例。

フォルダ内のアイテムの一括置換リネーム
[パス]
Input:"置換リネーム","ファイル名の置換","置換する元の文字列を入力","%FocusedName%"
Set:temp1=%InputData%
Input:"置換リネーム","ファイル名の置換","置換後の文字列を入力","%FocusedName%"
Set:temp2=%InputData%
Select: "*%temp1%*"
Numbering:%s%s,,,"%temp1%","%temp2%"
[動作]
実行

このランチャの実行画面はこちら。置換する文字列が含まれるフォルダ内のアイテム全ての置換リネームを行っている。

文字列の追加
[パス]
Input:"文字列追加","先頭に追加","ファイル名の先頭に追加する文字列を入力",""
Set:temp1=%InputData%
Input:"文字列追加","最後に追加","ファイル名の最後に追加する文字列を入力",""
Set:temp2=%InputData%
Numbering:"%temp1%%s%temp2%%s"
[動作]
実行
文字列と連番の追加
[パス]
Input:"文字列追加","3桁の連番前に追加","連番の前に追加する文字列を入力",""
Set:temp1=%InputData%
Input:"文字列追加","3桁の連番後に追加","連番の後に追加する文字列を入力",""
Set:temp2=%InputData%
Input:"連番指定","連番の開始値","3桁の連番の開始値を入力","001"
Set:temp3=%InputData%
Numbering:"%temp1%%.3d%temp2%%s%s",%temp3%,1
[動作]
実行

フォルダツリー

explorerの特徴の1つであるフォルダツリーは、マウスを使用して目的のフォルダへ素早くアクセスするのに非常に便利な機能だが、X-Finderのフォルダツリーにはさらに様々な機能が設定され、より便利に活用することができるようになっている。

設定


上はフォルダツリーの設定メニュー。区切りより上が表示の設定、下が動作の設定になる。

フォルダツリー
フォルダツリーの表示/非表示の切り替えをする
連動
この項目にチェックが入っていないと、ツリー部でフォルダを選択してもリストビューの表示内容がそのフォルダに切り替わらないようになる。(ダブルクリックorEnterキーで切り替わる)
足跡
チェックされるとそれ以降はタブで開いたフォルダのみをフォルダツリーに表示するようになる。

タブで開いているフォルダの位置関係を把握するときに便利

ファイルを展開
チェックされるとフォルダだけでなくファイルも展開されて表示されるようになる。
仮想フォルダのファイルを展開
チェックされると、エクスプローラで通常フォルダのように操作できる圧縮ファイル(システム標準ではWindows2000ならcab、XPならzipも)も表示されるようになる。
常に単一のツリーを開く
チェックされると、展開されるツリーが1つになり、現在のタブのフォルダ以外のツリーは展開されなくなる。(タブを切り替えるとツリーの展開状態が切り替わる)
色分け
チェックされていると属性ごとの色分けが有効になる
シングルクリックで開く
チェックされると(ダブルクリックをしなくても)フォルダを選択しただけでそのサブフォルダが展開されるようになる。
新しいタブで開く
チェックされると選択したフォルダを新しいタブで開くようになる。
一行選択判定
チェックされるとフォルダツリー上でのアイテムの選択の際、空白をクリックしても選択判定がされるようになる。
ドラッグ禁止
チェックされるとツリー上のアイテムのドラッグができなくなる。
ドロップ禁止
チェックされるとツリー上のアイテムにドロップができなくなる。
フローティング
マウスカーソルがツリー位置にないときに自動的に非表示になるのは"自動的に隠す"と同じだが、ツリー表示時、リスト表示はそのままにツリーが覆いかぶさる(フローティング表示される)ようになる。(こんな感じ)
自動的に隠す
チェックされると、マウスカーソルがツリーの位置(リストの左端)にないときに、表示されているフォルダツリーが自動的に非表示に切り替わるようになる。(こんな感じ)
システム互換
Vista以降のOSで、システム標準のフォルダツリーを表示する。(右クリックメニューもシステム標準のもののみになる)
ガジェット
フォルダツリーの下にガジェットを表示する。フォルダツリー非表示時はガジェットのみの表示になる。

操作


フォルダツリー部で右クリックすると、上のように、explorer互換のコンテクストメニューの右側に独自のメニューが表示される。

新しいタブで開く
ツリーで選択されたアイテムをX-Finderの新しいタブで開く。(ファイルが展開されているときに、リスト内にプレビューできるアイテムを選択して実行するとプレビューがタブで追加されていく)
バックグラウンドで開く
ツリーで選択されたアイテムをアクティブなタブのバックグラウンドで開く。
分割ウインドウで開く
ツリーで選択されたアイテムをアクティブな画面の反対側の画面で開く。ファイルの場合も同様。
ファイルを展開
前述した設定での"ファイルを展開"のチェックと同じ。チェックされるとフォルダだけでなくファイルも展開されて表示されるようになる。
表示から除く
ツリーで選択されたアイテム(とその下層のアイテム)をツリーで一時的に非表示にする。更新すると元通り表示される。
最新の情報に更新
ツリーの表示を最新の状態に更新する。また、一時的に非表示になっていたアイテムの表示を通常に戻す。
名前の変更
ツリーで選択されたアイテムの名前の変更を行う。


その他のツリー部での操作は以下のようになっている。

  • アイテムをホイールクリック・・・・アイテムを新しいタブで開く。
  • ツリーからリストビューへのD&D・・・・通常のD&Dと同じ。
  • リストビューからツリーへのD&D・・・・"ファイルを展開"時はファイルへのD&Dは禁止。フォルダへのD&Dは通常と同じ。
  • 選択アイテムをクリック・・・・インプレイスリネーム(通常のエクスプローラでのリネームの挙動)
  • "+"キーでツリーの展開、"-"キーで格納
  • "*"キーでサブフォルダを展開

ルートの変更

初期設定ではフォルダツリーのルートはexplorer同様にデスクトップに設定されているが、"ツール"→"オプション"から"フォルダツリー"を開き、1行目のパスを変更すれば任意のフォルダをフォルダツリーのルートに設定することができる。また、ビルトインコマンドでの対応は以下の通り。

    • Set:Tree=フォルダのパス・・・・フォルダツリーのルートを任意のフォルダに設定する。

表示と動作の設定も同時に設定切替可能。この場合のビルトインコマンドの記述は以下のようになる。

    • Set:Tree=フォルダのパス%10チェックする項目(vrnfmihqastogpの指定する項目を記述)
      • v・・・表示
      • r・・・連動
      • n・・・足跡
      • f・・・ファイルを展開
      • M・・・簡易フォルダ表示
      • i・・・常に単一のツリーを開く
      • h・・・自動的に隠す
      • q・・・フローティング
      • a・・・仮想フォルダのファイルを展開(zipの書庫など)
      • s・・・シングルクリックで開く
      • t・・・新しいタブで開く
      • o・・・一行選択判定
      • g・・・ドラッグ禁止
      • p・・・ドロップ禁止

また、ツリーの幅は"Set:TreeWidth=○×"で○×ピクセルに設定することができる。

以下ではこのルートの変更機能を利用したフォルダツリーの活用例を紹介する。

ブラウザのお気に入りツリーとして活用

以下のランチャを実行するとIEのお気に入りがルートに設定され、お気に入りをツリー状に表示することができる。(ツリーの幅は200ピクセル)サブフォルダを誤ってリストに展開しなため、シングルクリックで開く動作にはしていないので、ホイールクリックかダブルクリックでページを開く。
X-Finderを持ち歩いて使用するのなら、"shell:Favorites"をurlファイルが置いてあるフォルダのパスに書き換えればよい。

お気に入りツリーとして使用
[パス]
Set:Tree=shell:Favorites%10vft
[動作]
実行


指定フォルダ以下のみを表示しファイルの振り分けに使用

一度に複数のフォルダを表示できるのがフォルダツリーの良い所だが、D&Dでファイルの振り分けなどに使用しようとすると、振り分け先として必要なフォルダ以外も表示されているのが邪魔になることもあると思う。
こういったときにルートフォルダを振り分け先フォルダの1つ上位のフォルダに設定すると非常に見やすく、整理しやすくなる。振り分け先フォルダの数が少ないとあまり実感できないが、10や20以上のフォルダに振り分けるときなどは非常に有効だと思う。また、フォルダツリー上で右クリックメニューから"表示から除く"を選択して、展開されている中の不要なフォルダをさらに非表示にすることでさらに効果的に領域を使用することができる。


以下はこの場合の設定例。ツリーはもっぱらD&Dの受け側として使用するので、表示させるだけの設定としている。

振り分け先としてツリーを表示
[パス]
Set:Tree=振り分け先フォルダの上位のフォルダのパス%10v
[動作]
実行

画像は"風景"というフォルダをルートに設定し、分割プレビューで確認しながらサブフォルダに画像を振り分けているところ。



通常フォルダのクリップフォルダを表示してサイドバーとして使用

フォルダツリー部でも(ツール→オプションから"クリップフォルダ"を開いて追加した)通常フォルダのクリップフォルダへのアイテムのD&Dはショートカットの作製となるため、通常フォルダのクリップフォルダをルートに設定してツリー表示することによって、フォルダツリーをサイドバー(プログラムやファイルの実行やフォルダへの移動のリンクを表示したバー)のように使用することができる。

この場合の設定は以下の通り。フォルダを新しいタブで開く場合はホイールクリック、アイテムの追加は一番上の行(クリップフォルダの行)へのD&Dで行う。

サイドバーとしてツリーを表示
[パス]
Set:Tree=設定したクリップフォルダのパス%10vfst
[動作]
実行

画像では"D:\ISO\temp"をオプションでクリップフォルダに指定し、尚且つフォルダツリーのルートに設定している。


X-Finderの"お気に入り(Favorites:)"を表示してサイドバーとして使用

X-Finderの"お気に入り(Favorites:)"など、任意のツールフォルダもツリーに表示することができる。



ツールフォルダ内のツールフォルダはサブフォルダとして表示できるので、登録アイテムが多く一度に全て表示させたいときなどに活用できる。

Web検索

Web検索を手軽に行う検索バーは最近のWebブラウザに多く見られる機能となっているが、手軽にWeb検索を行う機能としてX-Finderでは以下の3つのような方法がある。

  1. ランチャを実行し、ダイアログに文字列を入力
  2. アドレスバーに文字列を入力し、ランチャを実行
  3. 文字列をコピーし、ランチャを実行


以下ではこれらの方法について具体的に記述していく。

ダイアログに文字列を入力して検索

ダイアログに文字列を入力してGoogle検索
[パス]
Input:"Google検索","Googleで検索します。","キーワードを入力してください。","キーワード"
Set:URLEncode=UTF-8
http://www.google.co.jp/search?num=100&hl=ja&lr=lang_ja&q=%InputData%
[動作]
移動・新規タブ

上述のランチャを実行すると以下のようなダイアログが表示され、文字列を入力して"OK"をクリックすると入力したキーワードでGoogle検索を行う。



ここで、"Input:"はダイアログで値を入力させるコマンドで、入力した値は環境変数InputDataに格納される。また、上記のランチャを見るとわかるが、ダイアログに表示される文字は

Input:"タイトル","1行目","2行目","既定の文字列"のように対応している。
また、"Set:URLEncode="はURLエンコードの種類を指定している。

アドレスバーに文字列を入力して検索

以下のようなランチャを実行すると、アドレスバーの文字列でYahoo検索を行う。

アドレスバーの文字列でYahoo検索
[パス]
Set:URLEncode=Shift_JIS
http://search.yahoo.co.jp/bin/search?p=%Address%
[動作]
移動・新規タブ

ここではアドレスバーの文字列が環境変数Addressに格納されている。

コピーした文字列で検索

以下のようなランチャを実行すると、クリップボードにコピーした文字列でgoo英和辞書検索を行う。

コピーした文字列で英和検索
[パス]
Set:URLEncode=Shift_JIS
http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/dict_search.cgi?MT=%ClipBoard%&sw=0
[動作]
移動・新規タブ

ここではコピーした文字列が環境変数ClipBoardに格納されている。

ファイル名を検索

ファイル名をGoogleで検索
[パス]
Set:URLEncode=UTF-8
http://www.google.co.jp/search?num=100&hl=ja&lr=lang_ja&q=%focusedname%
[動作]
移動・新規タブ

フォーカス位置のファイル名を環境変数focusedenameに格納している。

上記の4つのランチャは、[動作]を"実行"にすれば規定のブラウザで検索結果を表示するようになる。

以下は主な検索エンジンの例。URLエンコードの種類で分類している。環境変数のところを書き換えて使用のこと。

――関係するコマンド
  • Set:URLEncode=・・・・・URLエンコードの種類を指定する。
  • Input:・・・・・・・・ダイアログを表示し値を取得する。

以下は活用例

選択ファイル名でGoogle検索
[パス]
ClipPath:3
Set:URLEncode=UTF-8
http://www.google.co.jp/search?num=100&hl=ja&lr=lang_ja&q=%ClipBoard%
[動作]
移動・新規タブ

マウスジェスチャ

β版の10-1-4から、X-Finderでもマウスジェスチャ(右ボタンを押しながらのマウスの操作に任意の機能を割り当てる)が標準の機能として使用できるようになった。

右ボタンを押しながら左ボタンを押す操作はツールフォルダの"両方"でも設定可能。
アイテムを1つにするか拡張で重複しないように設定すればメニューを表示させずにダイレクトに実行できる。

ツールバーを非表示にしてジェスチャだけで操作を行うといった使い方など、Webブラウザ等で慣れ親しんでいる人にはジェスチャの便利さは説明するまでもないと思うが、特にX-Finderではジェスチャに任意のランチャを登録するという仕様なので、設定次第ではほとんどの操作をジェスチャのみで行うこともでき、ツールバーに表示するような動作のみならず任意のパスやプログラムの実行を登録することも可能となっている。


設定はメニューの"ツール"→"マウスジェスチャ"から行う。デフォルトでは以下の画像のようなアイテムが設定されている。



ランチャの登録の仕方については他のツールフォルダと同様なのだが、"マウスジェスチャ"ではジェスチャの動きを[拡張]に指定する必要がある。

重複したジェスチャがある場合は上にあるアイテムが優先される

↑↓→←はマウスを動かす方向、Wはホイールクリック、Lは左ボタン

Shiftを押しながらのジェスチャはS、Ctrlを押しながらのジェスチャはC、ShiftとCtrl両方を押しながらのジェスチャはSCで指定できる

ロッカージェスチャについての注意は以下のとおり。

左ボタンを押しながら右ボタンを押してマウスジェスチャを開始するなら「LR・・」、ホイールを押しながら右ボタンを押してマウスジェスチャを開始するなら「WR・・」という記述になる

"両方"のツールフォルダに登録されているランチャは右ボタンを押しながら左ボタンを押した瞬間に実行されるが、"マウスジェスチャ"に拡張"L"で登録されたランチャは左ボタンを押して離した後に実行される。

右ボタンを押しながら左ボタンを押して開始するジェスチャ(L→↓・・等)を有効にするには、右ボタンを押しながら左ボタンを押すだけのジェスチャ(L)を登録しておく必要がある。(このランチャのパスは空でもかまわない)

また、動作の判定についてだが、右ドラッグと判定されない操作、つまりファイルやフォルダの上にカーソルがない状態から開始する動作が判定対象となる。

メニューの"編集"→"ドラッグ&ドロップの基本操作"で"マウスジェスチャ優先"にチェックを入れると右ドラッグが無効になり、右クリックしながらのマウス移動が常にマウスジェスチャに判定されるようになる。


下の画像は実際にアイテムをいくつか増やして登録したアクションを判定しているところ。8アクションのアイテムが判定されているのがわかると思う。



登録するランチャは使い手の好み次第だが、ジェスチャを判定させる都合上、リスト内のアイテムの操作を行わない(表示形式を変更したりカラムの幅を調整したり等)ものを登録することが多い。

ジェスチャの有効/無効を切り替える

マウ筋などのマウスジェスチャアプリを使用するためにX-Finderマウスジェスチャの判定を無効にしたいときは、"マウスジェスチャ"フォルダ内のアイテムを全て削除しておけばよい。

また、以下のように設定することでマウスジェスチャの有効/無効をランチャ1つで切り替えることも可能。

1.以下のランチャを設定する。

現在の設定を保存して別の設定を読み込む
[パス]
Save:%X-finder%xf.ini
Load:%X-finder%xf2.ini
[動作]
実行

2.メニューの"ファイル"→"設定に名前を付けて保存"でXF.iniに設定を保存。
3."マウスジェスチャ"フォルダ内のアイテムを全て削除する。
4.先ほどのランチャの[パス]を以下のように編集する。

Save:%X-finder%xf2.ini
Load:%X-finder%xf.ini

5.編集後のランチャを実行する。


以降は設定したランチャを実行するたびマウスジェスチャが有効な設定・無効な設定が切り替わる。

Webブラウジング

リストビューにプレビューを描画する機能でIE(InternetExplorer)コンポーネントを使用している関係から、バージョン10-0-2以降のX-FinderではWebブラウジングが可能になっている。



Webブラウザを利用するには、

    • アドレスバーにアドレスを直接入力or貼り付ける
    • "パス"にアドレスを入力し、[動作]を"移動"に設定したランチャを実行する*1
    • インターネットショートカット(.url)を"Open:"コマンド("新しいタブで開く"や"分割ウインドウで開く"等)で開く

と3つの方法があり、タブの右クリックメニューの"セキュリティ"から許可する項目をチェックすることで表示タブでのセキュリティ設定を行うことができる。
また、メニューの"お気に入り"→"お気に入りに追加"で表示しているページをX-Finderのお気に入りに追加することも可能。

感覚的にはIEを内部に取り込んでタブで切り替えているようなイメージだが、このX-FinderでのWebブラウジング機能には以下のような特徴がある。

  • IEのお気に入りとの互換性を維持したWebブラウジングが可能
  • 表示画像をそのままフォルダへD&Dで保存可能
  • 表示ページごとにタブ色やナビゲートロック、セキュリティ設定を変更可能
  • マウスジェスチャ可能
  • 2画面表示可能

以下ではこれらの特徴について具体的に記述する。

IEのお気に入り、履歴の利用

ツールバーの"情報"から"お気に入り"(又は"Favorites")を開くと、IEのお気に入り(インターネットショートカット)があるフォルダが表示される。(履歴なら"History")
画面を2分割して片側にこの"お気に入り"のフォルダを表示し、閲覧したいお気に入りのショートカットを右クリック→"分割ウインドウで表示"を実行すると、IEを使用しているときのようにお気に入りのページを片側の画面で表示することができる。
(新規タブで開きたいときは"分割ウインドウで表示"のランチャを編集して下記のように"NewTab:"を追加すればよい)

お気に入りを開くたび右クリックするのが面倒な場合は、下記のようなランチャを"関連付け"に設定するとダブルクリックやEnterキーでお気に入りを反対側で開けるようになる。

拡張子".url"のファイルを反対画面で新規タブで開く
[パス]
ChangeTab:
NewTab:
Open:
[拡張]
.url
[動作]
渡す

お気に入りをフォルダで整理していれば、それぞれのフォルダをタブで開いておいて素早く切り替えることも可能。(履歴も同様)
画面の分割比率が気になるなら、手動で境界を動かすか、"Split:20%"のようなコマンドをランチャに設定しておけばよい。

以下は上記の操作をひとまとめにして、ファイラからWebブラウザへの切り替えを行うランチャ。IEのお気に入りはWindows2000/ME/XPでの記述で、最初にgoogleのトップを開くようにしている。

IEっぽく切り替える
[パス]
shell:Favorites
Split:3
Split:20%
ChangeTab:
http://www.google.co.jp/webhp?hl=ja&lr=lang_ja
[動作]
移動・新規タブ


また、対象ページを表示した状態で"AddFavorite:2"を実行すればIEの機能を生かしてIEのお気に入りに追加することができる。

しかし、出先のPC等を使用していて、インターネットショートカット(urlファイル)を別の場所に作成したいこともあると思う。こういったときは独自の操作や設定をする必要がある。


具体的には、表示しているページのタブをお気に入りを作成したいフォルダ(タブ)へ右D&Dして"ショートカットをここに作成"を選択することでD&D先にurlファイルを作成可能。この操作が面倒というときは、画面を分割している状態で下記のようなランチャを設定する方法もある。

アクティブなタブで表示しているページのショートカットを反対画面のタブに作成
[パス]
Select:Folder
Drop:2,X-Finder ?B*
[動作]
実行

ショートカットを作成する場所を決めておくなら、以下のようなランチャでも可能。(ここではX-Finderをインストールしたフォルダのサブフォルダ"Favorites"にurlファイルを作成している)
このランチャだとドロップダイアログが表示されないので上のランチャよりも素早くお気に入りに追加することができる。

アクティブなタブで表示しているページをお気に入りのフォルダに追加
[パス]
Select:Folder
%x-finder%Favorites
[動作]
送る、標準

D&Dでの画像の保存

IEからexplorerにコンテンツをD&Dすると画像やリンクが作成されるように、X-FinderでもWebブラウザのタブから通常のフォルダのタブへのD&Dでコンテンツを保存することができる。
操作例はこちら。ページに表示された画像を画像保存用フォルダ(縮小版表示)へ左D&Dすると、D&Dした画像がフォルダに保存されているのがわかると思う。
また、このとき複数のフォルダをタブで開いておけば、画像を保存するメニューからフォルダを切り替える手間も省くことができ、非常に効率よく画像を整理して保存することが可能となる。

ページ毎の設定

フォルダの表示設定の項で記述したように、フォルダ設定では指定したパスで実行されるランチャを設定することが可能。
この機能を活用すれば、指定アドレスのページを表示したときの表示ページ毎に、セキュリティ設定*2やタブの背景色、ナビゲートロックの有無などを指定することができる。
下記の例では、この備忘録が表示されたときに画像のダウンロードのみ許可するセキュリティ設定にし、タブ色を黒にしてナビゲートロックした状態にするように設定している。

X-Finder備忘録を開くときのフォルダ設定
[パス]
Set:TabColor=clBlack
Lock:1
Set:Security=p
[拡張]
http://d.hatena.ne.jp/OTZorz/*
[動作]
実行
――関係するコマンド(ブラウザで有効なコマンド)
  • Set:Security=許可する項目・・・・Webブラウザでのセキュリティ設定で許可する項目を指定する。

(Set:Security=pmv・・・・画像のダウンロード、サウンドの再生、ビデオの再生だけ許可する)

  • Exec:Find・・・・・・検索
  • Exec:Properties・・・ページのプロパティ
  • Exec:Stop・・・・・・停止
  • Exec:SaveAs・・・・・名前を付けて保存
  • Exec:Print・・・・・・印刷
  • Exec:PrintPreview・・印刷プレビュー
  • Exec:PageSetup・・・プリンタ設定
  • Exec:Cut・・・・・・・切り取り
  • Exec:Copy・・・・・・コピー
  • Exec:Paste・・・・・・貼り付け
  • Exec:ViewSource・・・ソースの表示
  • Exec:Zoom=0・・・・文字のサイズを最小にする
  • Exec:Zoom=1・・・・文字のサイズを小にする
  • Exec:Zoom=2・・・・文字のサイズを中にする
  • Exec:Zoom=3・・・・文字のサイズを大にする
  • Exec:Zoom=4・・・・文字のサイズを最大にする
  • Go:-1・・・・・ブラウザの履歴を使用して戻る
  • Go:1・・・・・ブラウザの履歴を使用して進む

*1:ツールバーの"情報"から"配布ページ"を選択すると、公式ページがリストビューに表示されるのがわかると思う。また、表示しているページをX-Finderのお気に入りに追加した場合も同様の動作のランチャになる。

*2:セキュリティはタブの右クリックメニューの"セキュリティ"から許可項目を指定することも可能