カスタマイズの小ネタ・・ファイルリストの読み込み

X-Finderの独自ツールフォルダのファイルは、拡張子iniのテキストファイルなので、ファイルやフォルダのパスを記述したテキストファイルを整形すれば、こういったリストをX-Finderのツールフォルダとしてタブに表示することができる。
以下ではこの整形作業を行うlist2xfを使用したカスタマイズ例を紹介する。

プレイリストやファイルリストをX-Finderで表示する

以下はアイテムの追加や削除、入れ替えなどの編集を行うため、既存のファイルリストをX-Finderのタブで開くランチャ。
編集後は元ファイルを上書き保存する前提で記述する。これらは再生リスト(m3u)等の編集等に使用できる。

ファイルリストをX-Finderで開く
[パス]
Set:listpath=%focused%
Sw:0:%ComSpec% /c ..list2xf.exe -i %focused% -o %x-finder%list.ini & %x-finder%xf.exe Extra:%x-finder%list.ini
[動作]
実行
編集後元ファイルを上書きする
[パス]
Select:All
ClipPath:18
"..Clip2Txt.exe" "%listpath%"
[動作]
実行

あらかじめ"Extra:%x-finder%list.ini"をクリップフォルダに指定しておくとさらに作業が楽になる

Everything Search Engine の検索結果をX-Finderで開く

"Everything Search Engine"の検索結果を標準出力できるコマンドラインツール、"es.exe"を利用し、検索結果をlist2xfでX-Finder用のツールフォルダファイルにし、X-Finder上でEverythingの検索結果を開くランチャ。
この例ではes.exeとlist2xf.exeはxf.exeと同じフォルダに置いている。

Everythingで検索し、検索結果を開く
[パス]
Input:"Everything","Everythingで検索","キーワード",""		
Sw:0:%ComSpec% /c cd /d %X-Finder% & es "%inputdata%" | list2xf > result.ini & xf Extra:%x-finder%result.ini
[動作]
実行


以下は上記のランチャの実行画面。ここではキーワードとして".dll"と入力している。
(実行ファイルや出力ファイルの配置は上記と異なっているので注意)


以下が検索結果画面。リスト変換後にキーワードに合致するアイテムが表示される。


こちらもあらかじめ"Extra:%x-finder%result.ini"をクリップフォルダに指定しておくとさらに作業が楽になる

以下は活用例。現在のフォルダとサブフォルダのファイルやフォルダ全てを新しいタブで表示するランチャ。表示後はワイルドカード正規表現などの通常のフィルタが使用できる。

Everythingを活用しサブフォルダのアイテム一覧をリストに表示
[パス]
Sw:0:%ComSpec% /c cd /d %X-Finder% & es -p -s "%current%" | list2xf > result.ini & xf Extra:%x-finder%result.ini
[動作]
実行


さらに以下では検索結果のツールフォルダを利用してファイルの振り分けを行うカスタマイズ例を紹介する。
ここではlist2xfの、出力結果のランチャの動作を指定する機能を使用している。


実現する機能としては、「ファイル名に含まれる文字列からファイルを移動するフォルダをリストアップし、ファイルを簡単に振り分ける」もの。
①で入力したキーワードを含むフォルダへアイテムを移動するランチャをリスト化し、
②でリストの中からアイテムの移動先を選択する。
具体的な操作の流れは以下のようになる。

  1. 移動したいアイテムをクリック(選択orフォーカスする)
  2. ①のランチャを実行
  3. フォルダ名に含まれるであろうキーワードを入力する
  4. ②のランチャを実行
  5. リストから移動させたいフォルダを選択
①文字列を名前に含むフォルダを送り先にしてリスト化
[パス]
Input:"Everything","Everythingを利用してファイルを整理","キーワードを入力","%focusedName%"
Sw:0:%ComSpec% /c cd %X-Finder% & es folder: %inputdata% | list2xf > move.ini -t 203
[動作]
実行
②リストから選んでアイテムを移動
[パス]
Extra:%x-finder%move.ini
[動作]
実行


フォルダの名前さえ覚えていれば、そのフォルダがどこにあってもすぐに移動先として選択できるのが一番の利点。
フォルダ分け自体をあまりしない人、フォルダの数が多くない人にはあまり意味がないかもしれない。