コピーや移動、削除

β版の11-4-1より、X-Finder内での"コピー"、"移動"、"削除"といった動作を独自に設定できる機能が追加され、これらの処理にX-Finder内部の機能だけでなく外部プログラムが使用できるようになった。

それぞれの動作の具体的な対象は以下の操作になる。

コピー
explorer互換の右クリックメニューの"コピー"、あるいは"Exec:Copy"コマンドの実行から、explorer互換の右クリックメニューの"貼り付け"あるいは"Folder:Paste"コマンドの実行の組み合わせ。左D&Dのコピー操作。右D&Dからの"ここにコピー"。
移動
explorer互換の右クリックメニューの"切り取り"、あるいは"Exec:Cut"コマンドの実行から、explorer互換の右クリックメニューの"貼り付け"あるいは"Folder:Paste"コマンドの実行の組み合わせ。左D&Dの移動操作。右D&Dからの"ここに移動"。
削除
explorer互換の右クリックメニューの"削除"、あるいは"Exec:Delete"コマンドの実行。


また、新たに追加されたコマンドは以下のとおり。

  • Copy: [項目]… /t [送り先] [オプション]・・・コピー
  • Move: [項目]… /t [送り先] [オプション]・・・移動
  • Delete: [項目]… [オプション]・・・・・・・・削除
  • オプション
    • /a・・・Shiftを押していなければ、できるだけ元に戻せる様にする
    • /b・・・バックグラウンドで処理する
    • /e・・・同一フォルダであれば名前が重ならないようにする
    • /f・・・ワイルドカード指定時にディレクトリを含まない
    • /m・・・複数の複写先を指定する
    • /r・・・名前が重ならないようにする
    • /s・・・経過を表すダイアログボックスを表示しない
    • /u・・・できるだけ元に戻せる様にする
    • /y・・・表示されるダイアログボックスで「はい」「すべて」を選択するようにする

項目はDOSワイルドカード(*.txt 等)でも指定できる。

"ツール"→"詳細オプション"に「コピー」「移動」「削除」といった項目が無い場合は、手動で拡張が「copy」「move」「delete」といったアイテムを作成するか、"ツール"→"基本オプション"の「その他」タブで「シェル」以外を選択して適用すればよい。


以下はコマンド活用の具体例。

選択アイテムを反対側のタブに移動
[パス]
Move: %Selected% /t "%other%" /b /u /r
[動作]
実行
ごみ箱を空にする
[パス]
Delete: shell:RecycleBinFolder
[動作]
実行


また、詳細オプションの「コピー(拡張;copy)」や「移動(拡張;move)」、「削除(拡張;delete)」といった項目を編集すれば、通常のD&Dでの操作やランチャでの操作を、上記のオプションを指定した動作に設定したり、FireFileCopyやFastCopy等の外部プログラムを用いた処理に変更することが可能。

当たり前だが、外部プログラムでの処理を行うとX-Finder側から「元に戻す」ことはできないので注意

以下はカスタマイズ例。

移動の際はダイアログで確認する
[パス]
Confirm:"ファイルの移動","「%InputData%」へ移動"
Move: %Selected% /t "%InputData%" /b /u
[動作]
実行
[拡張]
Move
コピーの際は常にベリファイ・サムネイルもコピー(FFC)
[パス]
..FFC.exe /copy /go! /to:"%InputData%" /vf /st
[動作]
実行
[拡張]
Copy

(ハッシュ計算用の外部DLLが必要)
コピーの際は常にベリファイ・サムネイルもコピー(FC)
[パス]
..fastcopy.exe /cmd=force_copy /auto_close /to="%InputData%\" /verify /stream
[動作]
実行
[拡張]
Copy
復元を無効化して削除(FC)
[パス]
Confirm:"ファイルの削除","復元を無効化して削除します。よろしいですか?"
..fastcopy.exe /cmd=delete /auto_close /overwrite_del
[動作]
実行
[拡張]
Delete