リネーム

単一ファイルのリネーム

X-Finderでは、対象ファイルにフォーカスがある状態で"Rename:"コマンドを実行 (デフォルトでは、右クリックメニューの"名前の変更"か"F2キー"に割り当てられて いる)すると、explorerのようにファイルの名前が実線の枠で囲まれ、変更後のファイル名をそのまま入力することが可能となる。(β版10-9-46より)
この枠内では最初はファイル名のみが選択された状態で表示されているが、ファンクションキー(F1〜F12)を押すことによって拡張子も含む選択と切り替えることができる。


"Rename:1"だと最初からファイル名全体が選択された状態に、"Rename:2"だと拡張子のみが選択された状態になる

また、メニューの"表示"→"表示オプション"→"選択のクリックで名前を変更"にチェックすると、explorerのように選択アイテムのファイル名をクリックすることでそのままリネーム作業を開始することができるようになる。


このリネーム方法に違和感がある場合は、以下のようなランチャを設定すると10-9のころのようなリネーム操作が可能。

ダイアログを表示して名前の変更を行う
[パス]
Input:"名前の変更 - X-Finder","%current%","%FocusedName%","%FocusedName%"
Numbering:%s%s,,,"%FocusedName%","%inputdata%"
[動作]
実行

アイテムを選択してこのランチャを実行すると、以下の画像のような名前の変更ダイアログが表示され、ファイル名の変更を行う。



複数ファイルの一括リネーム

ビルトインコマンドの"Numbering:"を使用すれば、選択したファイルを一括でリネームすることができる。 使い方は下記のとおり。

  • 連番化

Numbering:"共通名%0.桁数d",開始値,増加値

Numbering:"hogehoge%0.3d",009,2

を実行すると、選択されたファイルが
hogehoge009,hogehoge011,hogehoge013,・・・
とリネームされる。

  • 置換

Numbering:%s%s,,,"置換前の文字列","置換後の文字列"

Numbering:%s%s,,,"2005","今年"

を実行すると、それぞれ
20050801.png→今年0801.png
temp20050801.jpg→temp今年0801.png
とリネームされる。(文字列に半角スペースが含まれない場合は""での括りは必要ない)

  • 拡張子変更

Numbering:%s.変換後の拡張子

Numbering:%s.txt

を実行すると、それぞれ
20050801.png→20050801.txt
temp20050801.jpg→temp20050801.txt
とリネームされる。

  • トリミング

Numbering:%.桁数s%s

Numbering:%.8s%s

を実行すると、それぞれ
123456789.jpg→12345678.jpg
2005080101.png→20050801.png
とリネームされる。

  • 文字追加

Numbering:"先頭に追加する文字列%s最後に追加する文字列%s"

Numbering:"HOGE%shoge%s"

を実行すると、
20050801.png→HOGE20050801hoge.png
とリネームされる。

応用

  • トリミングと連番の組み合わせ

Numbering:%.桁数s%.連番の桁数d%s,開始値,増加値

Numbering:%.3s%.2d%s,0,2

を実行すると、
abcdef.jpg→abc00.jpg
ghijkl.jpg→ghi02.jpg
mnopqr.jpg→mno04.jpg
stuvwx.jpg→stu06.jpg
とリネームされる。

  • 連番を先頭に付加

Numbering:"%.連番の桁数d%s%s",開始値,増加値

Numbering:"%.3d%s%s",0,1

を実行すると、
abcdef.jpg→000abcdef.jpg
ghijkl.jpg→001ghijkl.jpg
mnopqr.jpg→002mnopqr.jpg
stuvwx.jpg→003stuvwx.jpg
とリネームされる。

  • クリップフォルダを使用して任意の順番に連番化

クリップフォルダ(ツールフォルダ)に登録されたアイテムを選択して"Numbering:〜"を実行することにより、元のアイテムのパスに関係なく、元のアイテムをクリップフォルダでのソート順で連番化することができる。
クリップフォルダではD&Dでソート順が変更できるため、アイテムを登録→D&Dで並び替え→"Numbering:〜"で連番化という流れで、任意のファイルを任意の順番に連番リネームすることが可能。

エクスプローラ等で適当に並び替えてある複数のファイルを、選択して先頭のファイルをクリックしながらクリップフォルダにD&Dすると、そのままの順番でクリップフォルダに登録することができる。
その状態でNumbering:〜"を実行すれば、エクスプローラで並び替えていた順番で連番化することが可能。

Input:やSelect:、独自に設定した環境変数等と"Numbering:〜"を組み合わせることにより、様々な使い方が可能となる。

以下は活用例。

フォルダ内のアイテムの一括置換リネーム
[パス]
Input:"置換リネーム","ファイル名の置換","置換する元の文字列を入力","%FocusedName%"
Set:temp1=%InputData%
Input:"置換リネーム","ファイル名の置換","置換後の文字列を入力","%FocusedName%"
Set:temp2=%InputData%
Select: "*%temp1%*"
Numbering:%s%s,,,"%temp1%","%temp2%"
[動作]
実行

このランチャの実行画面はこちら。置換する文字列が含まれるフォルダ内のアイテム全ての置換リネームを行っている。

文字列の追加
[パス]
Input:"文字列追加","先頭に追加","ファイル名の先頭に追加する文字列を入力",""
Set:temp1=%InputData%
Input:"文字列追加","最後に追加","ファイル名の最後に追加する文字列を入力",""
Set:temp2=%InputData%
Numbering:"%temp1%%s%temp2%%s"
[動作]
実行
文字列と連番の追加
[パス]
Input:"文字列追加","3桁の連番前に追加","連番の前に追加する文字列を入力",""
Set:temp1=%InputData%
Input:"文字列追加","3桁の連番後に追加","連番の後に追加する文字列を入力",""
Set:temp2=%InputData%
Input:"連番指定","連番の開始値","3桁の連番の開始値を入力","001"
Set:temp3=%InputData%
Numbering:"%temp1%%.3d%temp2%%s%s",%temp3%,1
[動作]
実行