ランチャ設定

前回右クリックメニューにランチャを追加した際、画像のような設定画面が表示されたと思う。この設定画面はX-Finderにおいて共通のインターフェイスとなっていて、"ツール"メニュー以下のフォルダ内ではこのインターフェイスを用いて各種設定を行う。(以降、"ツール"メニュー以下の区切りより上のフォルダ群を"ツールフォルダ"、下のフォルダ群を"設定用フォルダ"と呼ぶ)

ここではこの設定画面の記述方法について記載する。

[名前]

メニューに表示される名前を記述する。動作には関係ない。設定用フォルダでは設定項目を表示している。

アルファベットの前に"&"を付けるとそのアルファベットのキーがランチャメニューを表示させたときのショートカットキーになる。

    • [x]で消去

[パス]

動作の対象となるパス、もしくは使用するコマンドを記述する。複数行に記述されている場合は上から順に記述内容が実行されていくので、複数の動作を組み合わせたり、同時に何個ものフォルダを開いたりすることも可能。記述する内容によって後述の[動作]を変更する必要がある。

    • [x]で全消去
    • [...]でパスを選択し記述
    • [v]で既定コマンドから選択し記述
    • [#]で色指定の記述
    • [ab]でフォントの記述
    • [kb]で入力キーを記述

書式が間違った記述の行のパスは実行されない。ただしそれ以降の行のパスは実行される。

[アイコン]

ランチャメニューに表示されるアイコンを指定する。.icoに加え、.dll、.exe、.iclファイル等も使用可。選択されたファイルに複数のアイコンがある場合は右に表示されるアイコンをクリックして使用するアイコンを選択できる。

    • [‐]でアイコンを非表示に
    • [...]で使用するファイルを選択
    • [x]で消去
    • [#]で色指定の記述

[拡張]

この項目は[動作]の選択によって持つ意味合いが違ってくる。
設定用フォルダでは設定の対象を指定している。

[動作]を"渡す"or"送る"にした場合

メニューを表示するかどうかのフィルタになる。

フィルタの例
 *.拡張子・・・指定した拡張子のとき表示。指定拡張子以外で表示したい場合は";!*.拡張子"と記述する。
 *文字列*・・フルパスに「文字列」を含むファイルのとき表示。ファイル名だけでなくその上の階層のフォルダ名にも反応する。

"右クリック"以外のランチャメニューでは、メニューに表示されるランチャが1つのみになる状態だと、メニューを表示する操作で直接該当ランチャを実行するようになっている。

これを利用して、この画面のように[拡張]で指定する条件が同一ランチャメニュー内でだぶらないように設定すると、メニューからランチャを選択する手間を省くことができる。

(この例だと、アイテムを選択してF8を押すだけでアイテムが設定したプログラムで実行される)

[拡張]の最初に":"が記述され、[動作]が"渡す"や"送る"になっているアイテムはそのアイテムが登録されているツールフォルダを開かない限り表示されない。
例)"ヘルプ"→"X-Finderについて"を開くと"情報"メニューに表示されないアイテム
  (この場合は各キーマップ)も表示される

これは登録したアイテムを一時的に使用停止したいときに活用できる

[動作]

・パスに移動

[パス]に記述されたパスに移動する。*より後はフィルタとみなされる。

[パス]に*.txtと記述されていれば現在のフォルダのテキストファイルのみを表示する。

また、画像やテキストファイル、html等のパスを指定するとそのファイルをリストビュー内に表示する。
さらに、インターネットに接続可能な環境でurlを指定するとリストビューにそのページを表示する。

    • あらかじめ設定したフォルダやファイル、urlをX-Finderで開く動作に使われる。

また、"新規タブで開く"にチェックされていると、対象アイテムを新規タブで開き、"バックグラウンド"にチェックがあるときはバックグラウンドで開く(アクティブにならずにタブが追加される)。

チェックが無いとタブを追加して複数のアイテムを同時に開くことが出来ない(フォルダの場合は一つのフォルダの表示パスが次々に切り替わるだけになる)ので注意。

フォルダを開く際に常に新規タブで開きたい場合は、設定用フォルダの"関連付け"を開いて"folder : X-Finderで開く"のランチャの"新規タブ"にチェックを入れる必要がある。

・パスを実行

[パス]に記述されたパスを実行する。プログラム以外の場合はシステムで関連付けられたプログラム(X-Finderの関連付けではない)で開く。

"拡張"に記述がある場合は記述された対象を"パス"に記述されたパスに送る。

    • プログラムを起動する際やコマンドを実行する際に使われる。

"SW:数字:"をパスの先頭に記述することで、外部プログラムを実行する際のモードを指定することもできる。
SW:0:・・・隠して実行
SW:2:・・・最小化で実行
SW:3:・・・最大化で実行
SW:7:・・・最小化でアクティブにしないで実行

・パスにフォーカス項目を渡して開く

[パス]に記述されたパスのプログラムにフォーカス項目を渡して開く。

[拡張]に記述がある場合はフォーカス項目に"拡張"の記述内容が合致したときのみメニューを表示する。

    • 主に設定用フォルダ内の項目の設定や、フォルダを開くコマンド"Open:"で使われる。
・パスに選択項目を送る

[パス]に記述されたパスに選択項目を送る。選択が無い場合はフォーカス項目を送る。

[拡張]に記述がある場合はフォーカス項目に"拡張"の記述内容が合致したときのみメニューを表示する。

explorerの右クリックメニューの「送る」で処理したときと同じように動作する。

    • 主にファイルを特定のプログラムで実行するときや、クリップフォルダ等のツールフォルダにアイテムを登録するときに使われる。

[拡張]で拡張子を指定してランチャを設定すれば、選択したファイルの種類によってメニューに表示させる項目を制限することができる。
これを利用して、「プログラムから開く」のように、ファイルを開くプログラムの選択対象を拡張子ごとに設定することができる。

具体例はこちら
この設定では右クリックメニューはこのように表示される。

・パスを起動し選択項目をD&D

[パス]に記述されたパスを実行し、そこに選択項目をD&Dするのと同じ挙動になる。

"送る"動作やコマンドラインから%selected%で選択項目を任意のプログラムに渡すのと似ているが、Windowsコマンドラインパラメータ長の制限を受けないので、際限なく大量のファイルを送りたい・長い名前のファイルを複数扱いたいときに便利。

送るや%selected%の利用で、アイテムが多くなると実行されないというときに使われる。

・パスを独自関連付けで開く

[パス]に記述されたパスをX-Finderで関連付けられたプログラムで開く。

1つのランチャ内で異なる[動作]をさせたいときは、パスの先頭に"数字:"を追記することでその行に記述されたパスの動作を指定することができる
0:・・・移動
1:・・・実行
2:・・・渡す
3:・・・送る
4:・・・起動してD&D
5:・・・関連付けで開く

以降、具体的に記述できるランチャ設定は下記のように記述していくことにする。"アイコン"は関連付け以外では外見の変化にしか影響しないので省く。また、無記入は編集無用箇所とする。

動作内容、目的など
[パス]
"パス"に記述する内容。具体的なパスは適宜置き換えのこと。
[拡張]
"拡張"に記述する内容。
[動作]
選択する"動作"、"新規タブ"のチェックの有無、"送る"動作のときの内容。