フォルダメニュー
X-Finderを使用していてとあるフォルダを開きたくなったとき、普通は以下のような方法をとると思う。
- (A) そのフォルダを開いているタブに切り替える
- (B) お気に入り(フォルダを開くランチャ)を使用する
- (C) 最も近いパスを表示しているタブに切り替えて(orお気に入りで開いて)、そこから移動する
(A)や(B)ですぐにそのフォルダが開ける場合は特に問題はないが、(C)のようなとき、途中のフォルダを飛ばして目的のフォルダのみをすぐに開きたいと思ったことはないだろうか。
以下では、こういったときに有効な"ChooseFolder:"コマンド(β版の10-9-21から追加された)について記述していく。
記述の仕方
"ChooseFolder:"を使用すると、任意のフォルダからサブフォルダをメニュー表示して目的のフォルダを選択することができ、素早くフォルダを開いたり、フォルダを選択して任意のプログラムを実行したりすることができる。
"〜を選択"のところをクリックするか、メニューに表示されている項目をWクリックすることによってアイテムが選択される
以下は"ChooseFolder:"の基本的な記述の仕方。環境変数%InputData%には、表示されるメニューから選択したフォルダのパスが格納される。
[パス] ChooseFolder: メニュー表示させるフォルダのパス "%InputData%"
実際に使用しているところはこちら。ここでは以下の内容のランチャを実行している。
[パス] ChooseFolder: shell:DriveFolder "%InputData%" [動作] 移動・新規タブ
また、以下のように記述することで特定のフォルダから上の階層のフォルダをすばやく選択することができる。
[パス] ChooseFolder:Up:メニュー表示させる最初のフォルダのパス "%InputData%"
上の画像では以下のようなランチャを実行している。
[パス] ChooseFolder:ChooseFolder:Up:.. "%InputData%" [動作] 移動
加えて、"ChooseFolder: フォルダのパス"の直後にフィルタを記述することによって、フォルダメニューにフィルタしたファイルを表示し、選択することができる。
上の画像では以下のようなランチャを実行している。
[パス] ChooseFolder: C:\WINDOWS\ *.exe;*.bmp "%inputdata%" [動作] 実行
活用例
ファイルの振り分けに使用
振り分け先のフォルダの上の階層のフォルダを指定し、動作を"送る"にすればマウスでのファイルの振り分けが非常に容易になる。
以下は選択アイテムをマイドキュメント以下のフォルダを指定して移動させるランチャ。
選択をマイドキュメント以下のフォルダに移動 [パス] ChooseFolder: shell:Personal "%InputData%" [動作] 送る・移動
"ChooseFolder: 〜"の直後に"Set:temp1=%InputData%"のように振り分け先を環境変数に入れておけば、「直前の振り分け先を開く」といったランチャも設定可能
解凍・圧縮のフォルダ指定に使用
圧縮・解凍ソフトのように、複数のパスを指定して動作するプログラムなどで、ランチャ実行後にフォルダを指定するときなどに活用すれば、標準のダイアログでフォルダを指定するよりも素早くフォルダを指定することができる。
以下はNoahで選択ファイルを出力フォルダを指定して解凍or圧縮するランチャ。初期フォルダはマイコンピュータに設定してある。
フォルダを指定してNoahで解凍or圧縮 [パス] ChooseFolder: shell:DriveFolder ...noah.exe %Selected% "-d%InputData%" [動作] 実行
フォルダを開かずにサブフォルダへ移動
深いところに目的のフォルダがあるときに便利かもしれないランチャ。
フォルダを開かずにサブフォルダへ移動 [パス] ChooseFolder: %Focused% "%InputData%" [動作] 移動
同深階層のフォルダへ移動
ツールフォルダの"余白"に「上へ」のランチャの代わりに登録すると人によっては便利かもしれないランチャ。上のフォルダを開くことなく同階層のフォルダ以下へ移動できる。
同深階層のフォルダへ移動 [パス] ChooseFolder: %Current%\.. "%InputData%" [動作] 移動