環境変数の追加
前項ではX-Finderにもともと設定されている環境変数について記述したが、環境変数は独自に追加で設定することも可能で、読み書き両用に使用することができる。
具体的な追加方法は以下のとおり。ここでは、"hogehoge"を環境変数として設定している。
- メニューの"ツール"→"環境変数"を選択
- 右クリックしたメニューの"ファイルの作成"を選択
- [拡張]に"hogehoge"と入力([名前]は適当でよい)し、動作を"渡す"に設定
- OKをクリック
以上で"hogehoge"というアイテムが"環境変数"に作成される。
名前で動作の説明をする必要がないなら、[名前]に"hogehoge"と入力しておけば[拡張]は特に記述する必要はない
この段階では"パス"には何も記述されておらず、参照もされていないので具体的に何かの機能に影響を及ぼしているわけではない。
だが、作成された環境変数は読み書き両用なので、例えば"Set:hogehoge=〜"として文字列を格納し、文字列が格納された状態なら、%hogehoge%で格納された内容を展開することができる。
環境変数"hogehoge"が"環境変数"に無い場合、"Set:hogehoge=〜"を実行すると環境変数"hogehoge"が新規作成され、中身(パス)に"〜"が記述される
以下では、この機能の活用例を記述する。
フォルダ設定をランチャで切り替える
環境変数にフォルダの表示設定を格納させるランチャを複数設定し、フォルダ設定のランチャにその環境変数を記述することで、フォルダ設定を簡単に切り替える。
以下は具体例
追加する環境変数
Folderset
フォルダ設定
全てのフォルダ [パス] %Folderset% [動作] 渡す [拡張] *.*
実行するランチャ
標準 [パス] Set:Folderset=ViewStyle:4%10Columns:名前,180,サイズ,96,種類,120,更新日時,120%10Sort:名前 [動作] 実行
作成日時でソート [パス] Set:Folderset=ViewStyle:4%10Columns:名前,180,サイズ,96,種類,120,作成日時,120%10Sort:作成日時 [動作] 実行
1つのランチャを実行するたび設定を順に変化させる
環境変数を複数設定し、1つのランチャを1回実行するたびに設定項目を順番に変化させる。
以下は"壁紙変更"のランチャを1回実行するたびに壁紙なし→壁紙A→壁紙B→壁紙なしと壁紙を変化させるための設定。(デフォルトは壁紙なしとする)
追加する環境変数
Wall1→[パス]に壁紙Aのパスを記入しておく
Wall2→[パス]に壁紙Bのパスを記入しておく
Wall3→[パス]の記述はなし
実行するランチャ
壁紙変更 [パス] Set:Wall3=%WallPaper% Set:WallPaper=%Wall1% Set:Wall1=%Wall2% Set:Wall2=%Wall3% [動作] 実行
壁紙A→壁紙B→壁紙Aのように2種類の設定を入れ替えるだけなら、以下のように記述してもよい。(環境変数はWall1とWall2の2つのみ使用)
壁紙変更 [パス] Swap: Wall1, Wall2 Set:WallPaper=%Wall2% [動作] 実行
――関係するコマンド
- Swap: オプション1, オプション2・・・・2つのオプション(追加した環境変数など)の値を入れ替える