クリップフォルダ

"クリップフォルダ"はツールフォルダのひとつだが、各種カラムでのソートやアイテムのWクリック(Enterキー押し)での実行が可能な点など、「ファイルやフォルダを一時的に取りまとめておいて操作する」ための機能が充実し、仮想フォルダのような使い方をするのに適した仕様になっている。





クリップフォルダの主な特徴は以下のとおり。

  • アイテムをフォーカスor選択してランチャを実行する際のアイテムのパス(%focused%や%selected%)は元のアイテムのパスになる
  • アイテムの右クリックメニューが元のアイテムの右クリックメニューと同じで、右クリックメニューから元のアイテムを削除できる。(Delキーだとクリップフォルダ内のアイテムのみ削除される)
  • アイテムを通常のフォルダにD&Dすると元のアイテムのD&Dになる
  • 詳細表示でカラムに「名前」、「サイズ」、「種類(拡張子)」、「更新日時」、「パス」を表示し、各カラムでソート可能
  • D&Dでアイテムの並べ替えが可能
  • 通常フォルダ同様、「縮小版」「並べて表示」で画像のサムネイル表示が可能
  • 任意のフォルダの中身のアイテムを一括で登録・登録解除可能
  • "Numbering:"による連番リネームで元のアイテムをリネーム可能
  • 標準の"クリップフォルダ"と同機能のフォルダ(ツールフォルダ)を追加設定可能

クリップフォルダの追加

デフォルトではツールフォルダの"クリップフォルダ"(ClipFolder:)のみがクリップフォルダとして有効だが、"ツール"→"詳細オプション"から"クリップフォルダ"(ややこしいけど前述のとは別物)を開いてパスに通常のフォルダのパス("C:\Clip"等)や追加したツールフォルダのパス("Extra:%x-finder%clip.ini"等)を追記(","で区切って記述)すると、そのフォルダもクリップフォルダとして使用できるようになる。

クリップフォルダに設定した通常フォルダにファイルやフォルダをドロップすると、実際のアイテムのパスはそのままでドロップしたアイテムのショートカットが作成される。

クリップフォルダに指定したフォルダを開いているタブは、名前の前に"*"が表示され、これによって普通のフォルダとの見分けが可能となっている。



ツールフォルダの"クリップフォルダ"とオプションで追加した通常フォルダの"クリップフォルダ"は、D&Dで元のファイルの処理ができる、ダブルクリックやEnterで実行できる、クリップフォルダでのソート順でプレビューができるという点では共通だが、以下の表のように細かい仕様が異なっている。

種類 ツールフォルダ 通常フォルダ
カラムの項目 名前、サイズ、種類、更新日時、パス 名前、パス
ソート方法 手動入れ替えorカラムの項目 カラムの項目
元のアイテムの移動/リネーム パスはそのまま。アイコンが非表示に パスが元のアイテムを追従
"Numbering:"によるリネーム 元のアイテムがリネームされる クリップフォルダ内のアイテムがリネームされる


また、通常フォルダの"クリップフォルダ"はショートカット以外に通常ファイルやフォルダを置いておくことが可能なので、作成したショートカットをフォルダで整理することもできる。

多様な表示スタイル

リストビュー内で多種多様な表示スタイルを選択できるというのは、X-Finderの特徴の一つで、縮小版・並べて表示・アイコン・小さいアイコン・一覧・詳細といった表示スタイルが選択可能なだけでなく、それ以外にも多様な表示スタイルが用意されている。
以下ではX-Finderで可能な表示スタイルについて記述していく。

基本の表示スタイル

詳細


先頭に小さいアイコンが、フォルダの表示設定で指定した項目が各カラムに表示され、縦にアイテムが表示される。(未設定の場合は名前、サイズ、種類、更新日時が表示される)
各カラムのタイトルをクリックするとその項目でソートすることができる。

一覧


小さいアイコン(16×16)を先頭にしてファイル名のみ表示される。アイテムの並びは縦優先。

アイテムの名前の表示幅は詳細オプションの"リストの幅"で設定可能。"0"にしておくと最長のファイル名のアイテムに合わせて自動調整され、"1"にしておくと下のように"詳細"のときのように、フォルダの表示設定で指定した項目を表示することができる。

また、幅を"2"にするとスクロールしなくても画面に収まるように画面の幅に合わせて表示幅を調整する。(アイテムが多いときに便利)

小さいアイコン


表示されるアイテムや設定方法は一覧と同様だが、アイテムの優先される並びの向きが異なる。
また、画面の左端で"←"のキーで一段上の右端のアイテムに、右端で"→"のキーで一段下の左端のアイテムにフォーカスが移動する。

アイコン


アイコン(32×32)とファイル名が表示される。アイテムの並びの向きは横が優先。
また、画面の左端で"←"のキーで一段上の右端のアイテムに、右端で"→"のキーで一段下の左端のアイテムにフォーカスが移動する。

並べて表示


サムネイルと、フォルダの表示設定で指定した項目が表示される。アイテムの並びの向きは横が優先。
また、画面の左端で"←"のキーで一段上の右端のアイテムに、右端で"→"のキーで一段下の左端のアイテムにフォーカスが移動する。

縮小版


サムネイルが表示される。アイテムの並びの向きは横が優先。
また、画面の左端で"←"のキーで一段上の右端のアイテムに、右端で"→"のキーで一段下の左端のアイテムにフォーカスが移動する。

explorer互換の表示スタイル

以下ではexplorerと同様な表示が可能な表示スタイルについて記述する。(WindowsXPが前提)

explorerと同じ表示

タブを右クリックしたメニューで"エクスプローラ互換"にチェックを入れるとリストの表示スタイルをexplorer互換のものにすることができ、リストを表示するための読み込み等もexplorerと同等の速度となる。

↓・・"並べて表示"のとき。サムネイルではなく大きいアイコン(48×48)が表示される。

↓・・"詳細"のとき。ソートされている項目のカラムが強調される。

グループで表示

タブを右クリックしたメニューで"エクスプローラ互換"と"API/グループ"にチェックを入れると、explorerでの"グループで表示"と同様な表示が可能になる。

タスク

タブを右クリックしたメニューで"エクスプローラ互換"と"詳細ツリー/タスク"にチェックを入れると、explorerでの"タスク"と同様な機能・表示が可能になる。

また、このとき画像の多いフォルダで右クリックメニューの"表示"から"写真"を選択するとexplorer同様に写真表示が可能になる。

Vista/7では、ナビゲート・ペイン、コマンド・ペイン等が表示され、右クリックメニューの"表示"から"コンテンツ"を選択するとexplorer同様の表示が可能になる。


特殊な表示スタイル

APIを使用してフォルダを読み込んで表示

タブを右クリックしたメニューで"API/グループ"にチェックを入れると、APIを使用してフォルダを読みこんで表示する。
この際、サイズの表示はバイト単位になり、さらにソートの際に常にフォルダが上にくるようになる。

表示→スタイル→混在ソートにチェックが入った状態だと、ファイルとフォルダの区別なく各カラムでソートすることが可能になる

APIを使用してフォルダを読み込むと、"Thumbs.db"や"desktop.ini"などのシステム属性のファイルも表示される。これらの中にはシステムの起動に必要なファイル等も含まれることがあるので取り扱いには注意が必要。

詳細ツリー

タブを右クリックしたメニューで"詳細ツリー/タスク"にチェックを入れると、リストの中にツリー形式でアイテムを表示することができるようになる。

詳細ツリーではファイル名、サイズ、拡張子、更新日時が表示可能。

フォルダツリーと同様に"*"キーで階層ごとにサブフォルダを展開できるので、あるフォルダ以下のファイル構成やファイルの情報等を簡単に把握したいときに便利

タブ内ツリー

タブを右クリックしたメニューで"タブ内ツリー"にチェックを入れると、リストの中にフォルダツリーを表示することができるようになる。

このツリーは現在のタブにのみ表示され、タブ毎に表示・非表示やツリーのルートのフォルダを設定することができる。
分割画面毎にツリーを表示したい場合、あるいはサイドバーにお気に入りを表示したいがツリーも同時に使いたい場合等に有効。

"Set:ViewTree=ルートにしたいフォルダのパス"でルートフォルダを設定できるが、"Set:ViewTree=.."というコマンドを実行しておくと、以降はそのタブで表示しているフォルダを変更すると、ルートフォルダが常にそのフォルダの上のフォルダに自動的に変更される。

――関係するコマンド
  • ViewStyle:・・・・表示スタイルを順番に切り替える。
  • ViewStyle:1・・・・"アイコン"表示にする。
  • ViewStyle:2・・・・"小さいアイコン"表示にする。
  • ViewStyle:3・・・・"一覧"表示にする。
  • ViewStyle:4・・・・"詳細"表示にする。
  • ViewStyle:5・・・・"縮小版"表示にする。
  • ViewStyle:6・・・・"並べて表示"にする。
  • ViewStyle:Menu・・・表示の切り替えのメニューを表示する。
  • Set:View=0・・・・"標準"でリストを読み込んで表示する。
  • Set:View=1・・・・"エクスプローラ互換"でリストを読み込んで表示する。
  • Set:View=2・・・・"標準"でAPIを使用してリストを読み込んで表示する。
  • Set:View=3・・・・"エクスプローラ互換"でリストを読み込んで"グループで表示"表示する。
  • Set:View=4・・・・"詳細ツリー"表示にする。
  • Set:View=5・・・・"タスク"にする。
  • Set:View=7・・・・"タスク"で"グループで表示"にする。
  • Set:View=-1・・・・標準/エクスプローラ互換を切り替える。
  • Set:View=-2・・・・API/グループを切り替える。
  • Set:View=-4・・・・詳細ツリー/タスクを切り替える。
  • Set:View=~t・・・・タブ内ツリーの表示/非表示を切り替える。
  • Set:ViewTree=フォルダのパス・・・タブ内ツリーのルートフォルダを指定する。

フォルダメニュー


X-Finderを使用していてとあるフォルダを開きたくなったとき、普通は以下のような方法をとると思う。

  • (A) そのフォルダを開いているタブに切り替える
  • (B) お気に入り(フォルダを開くランチャ)を使用する
  • (C) 最も近いパスを表示しているタブに切り替えて(orお気に入りで開いて)、そこから移動する

(A)や(B)ですぐにそのフォルダが開ける場合は特に問題はないが、(C)のようなとき、途中のフォルダを飛ばして目的のフォルダのみをすぐに開きたいと思ったことはないだろうか。

以下では、こういったときに有効な"ChooseFolder:"コマンド(β版の10-9-21から追加された)について記述していく。

記述の仕方

"ChooseFolder:"を使用すると、任意のフォルダからサブフォルダをメニュー表示して目的のフォルダを選択することができ、素早くフォルダを開いたり、フォルダを選択して任意のプログラムを実行したりすることができる。

"〜を選択"のところをクリックするか、メニューに表示されている項目をWクリックすることによってアイテムが選択される

以下は"ChooseFolder:"の基本的な記述の仕方。環境変数%InputData%には、表示されるメニューから選択したフォルダのパスが格納される。

[パス]
ChooseFolder: メニュー表示させるフォルダのパス
"%InputData%"

実際に使用しているところはこちら。ここでは以下の内容のランチャを実行している。

[パス]
ChooseFolder: shell:DriveFolder
"%InputData%"
[動作]
移動・新規タブ


また、以下のように記述することで特定のフォルダから上の階層のフォルダをすばやく選択することができる。

[パス]
ChooseFolder:Up:メニュー表示させる最初のフォルダのパス
"%InputData%"



上の画像では以下のようなランチャを実行している。

[パス]
ChooseFolder:ChooseFolder:Up:..
"%InputData%"
[動作]
移動


加えて、"ChooseFolder: フォルダのパス"の直後にフィルタを記述することによって、フォルダメニューにフィルタしたファイルを表示し、選択することができる。



上の画像では以下のようなランチャを実行している。

[パス]
ChooseFolder: C:\WINDOWS\ *.exe;*.bmp
"%inputdata%"
[動作]
実行

活用例

ファイルの振り分けに使用

振り分け先のフォルダの上の階層のフォルダを指定し、動作を"送る"にすればマウスでのファイルの振り分けが非常に容易になる。

以下は選択アイテムをマイドキュメント以下のフォルダを指定して移動させるランチャ。

選択をマイドキュメント以下のフォルダに移動
[パス]
ChooseFolder: shell:Personal
"%InputData%"
[動作]
送る・移動

"ChooseFolder: 〜"の直後に"Set:temp1=%InputData%"のように振り分け先を環境変数に入れておけば、「直前の振り分け先を開く」といったランチャも設定可能

解凍・圧縮のフォルダ指定に使用

圧縮・解凍ソフトのように、複数のパスを指定して動作するプログラムなどで、ランチャ実行後にフォルダを指定するときなどに活用すれば、標準のダイアログでフォルダを指定するよりも素早くフォルダを指定することができる。

以下はNoahで選択ファイルを出力フォルダを指定して解凍or圧縮するランチャ。初期フォルダはマイコンピュータに設定してある。

フォルダを指定してNoahで解凍or圧縮
[パス]
ChooseFolder: shell:DriveFolder
...noah.exe %Selected% "-d%InputData%"
[動作]
実行
フォルダを開かずにサブフォルダへ移動

深いところに目的のフォルダがあるときに便利かもしれないランチャ。

フォルダを開かずにサブフォルダへ移動
[パス]
ChooseFolder: %Focused%
"%InputData%"
[動作]
移動

同深階層のフォルダへ移動

ツールフォルダの"余白"に「上へ」のランチャの代わりに登録すると人によっては便利かもしれないランチャ。上のフォルダを開くことなく同階層のフォルダ以下へ移動できる。

同深階層のフォルダへ移動
[パス]
ChooseFolder: %Current%\..
"%InputData%"
[動作]
移動

環境変数の追加

前項ではX-Finderにもともと設定されている環境変数について記述したが、環境変数は独自に追加で設定することも可能で、読み書き両用に使用することができる。


具体的な追加方法は以下のとおり。ここでは、"hogehoge"を環境変数として設定している。

  1. メニューの"ツール"→"環境変数"を選択
  2. 右クリックしたメニューの"ファイルの作成"を選択
  3. [拡張]に"hogehoge"と入力([名前]は適当でよい)し、動作を"渡す"に設定
  4. OKをクリック

以上で"hogehoge"というアイテムが"環境変数"に作成される。

名前で動作の説明をする必要がないなら、[名前]に"hogehoge"と入力しておけば[拡張]は特に記述する必要はない

この段階では"パス"には何も記述されておらず、参照もされていないので具体的に何かの機能に影響を及ぼしているわけではない。
だが、作成された環境変数は読み書き両用なので、例えば"Set:hogehoge=〜"として文字列を格納し、文字列が格納された状態なら、%hogehoge%で格納された内容を展開することができる。

環境変数"hogehoge"が"環境変数"に無い場合、"Set:hogehoge=〜"を実行すると環境変数"hogehoge"が新規作成され、中身(パス)に"〜"が記述される

以下では、この機能の活用例を記述する。

フォルダ設定をランチャで切り替える

環境変数にフォルダの表示設定を格納させるランチャを複数設定し、フォルダ設定のランチャにその環境変数を記述することで、フォルダ設定を簡単に切り替える。

以下は具体例

追加する環境変数

Folderset

フォルダ設定
全てのフォルダ
[パス]
%Folderset%
[動作]
渡す
[拡張]
*.*
実行するランチャ
標準
[パス]
Set:Folderset=ViewStyle:4%10Columns:名前,180,サイズ,96,種類,120,更新日時,120%10Sort:名前
[動作]
実行
作成日時でソート
[パス]
Set:Folderset=ViewStyle:4%10Columns:名前,180,サイズ,96,種類,120,作成日時,120%10Sort:作成日時
[動作]
実行

1つのランチャを実行するたび設定を順に変化させる

環境変数を複数設定し、1つのランチャを1回実行するたびに設定項目を順番に変化させる。


以下は"壁紙変更"のランチャを1回実行するたびに壁紙なし→壁紙A→壁紙B→壁紙なしと壁紙を変化させるための設定。(デフォルトは壁紙なしとする)

追加する環境変数

Wall1→[パス]に壁紙Aのパスを記入しておく
Wall2→[パス]に壁紙Bのパスを記入しておく
Wall3→[パス]の記述はなし

実行するランチャ
壁紙変更
[パス]
Set:Wall3=%WallPaper%
Set:WallPaper=%Wall1%
Set:Wall1=%Wall2%
Set:Wall2=%Wall3%
[動作]
実行

壁紙A→壁紙B→壁紙Aのように2種類の設定を入れ替えるだけなら、以下のように記述してもよい。(環境変数はWall1とWall2の2つのみ使用)

壁紙変更
[パス]
Swap: Wall1, Wall2
Set:WallPaper=%Wall2%
[動作]
実行
――関係するコマンド
  • Swap: オプション1, オプション2・・・・2つのオプション(追加した環境変数など)の値を入れ替える

環境変数

X-Finderでは、システムの環境変数の他に独自の環境変数をランチャの[パス]に記述して使用することができ、外部プログラムのコマンドラインで使用したり、X-Finderの設定自体を変更することが可能になっている。

システムの環境変数は、"システムのプロパティ"の"詳細設定"タブ内の"環境変数"から確認することができる。(WindowsXP sp2)

環境変数は両側を%で囲んで使用し、大文字小文字は区別はない。また、ランチャの[パス]内で書き換える操作("Input:"等)をしない限り、中身は変化しない。

X-Finder独自の環境変数は以下のとおり。使い方は活用例を参考に・・

読み取り専用の環境変数

外部プログラムをコマンドラインで利用するときなど、ランチャでパスの記述をする際に使用する。

X-Finderのインストールされたフォルダのパスを展開する。

X-Finder(xf.exe)が

C:\Program Files\XF\xf.exe

のようなパスにインストールされているとき、%x-finder%は

C:\Program Files\XF

を展開する。

また、%x-finder%.. は

C:\Program Files

を展開する。

  • Current

現在アクティブなタブのパスを展開する。

    • 活用例→TabNameの項を参照
  • Other

現在アクティブな画面の反対側の画面のタブのパスを展開する。(1画面表示の場合でも反対画面として保持されているパスを展開する)

    • 活用例→Selectedの項を参照
  • Focused

フォーカスがあるアイテムのパスを展開する。(常に単一のパス)

    • 活用例
フォーカスされたファイルを壁紙にする
[パス]
Set:wallpaper=%Focused%
[動作]
実行
  • Selected

選択されたアイテムのパスを展開する。(複数ある場合は「"パスA" "パスB"・・」というように""でくくられる)
また、選択アイテムがない場合はフォーカス位置のアイテムのパスを展開する。

    • 活用例
選択アイテムをFFCで反対画面にコピー
[パス]
FFC.exe %selected% /to:"%other%" /copy
[動作]
実行
  • CurrentSelected

現在アクティブなタブの選択アイテムのパスを取得する。
Selectedが複数のタブの選択アイテムを対象とするのに対し、CurrentSelectedは1つのタブ(アクティブなタブ)の選択アイテムのみを対象とする。
また、選択アイテムがない場合は中身は空となる。

  • InputData

"Input:"コマンドを実行して入力した値を展開する。

    • 活用例
サムネイルサイズを指定する(縦横等幅)
[パス]
Input:"サムネイルサイズ","縦横等幅でサムネイルサイズを指定","(48以上を入力)",""
Set:ImageSize=%inputdata%,%inputdata%
[動作]
実行
  • DateTime:日付時刻形式文字列

システムの日付や時刻の値を展開する。文字列の対応は以下のとおり。

yyyy 年4桁
yy 年2桁
mm 月2桁
dd 日2桁
ddd 曜日(省略形)
dddd 曜日
ddddd 年/月/日
dddddd 日付
H 時
H:mm 時分
H:mm:ss 時分秒
tt 時分秒

現在の日付と時刻が「2005年10月21日金曜日12:34:56」だとすると、
%DateTime:yyyymmdd%→「20051021」
%DateTime:mmdd%%DateTime:ddd%→「1021金」
%DateTime:dddddd%→「2005年10月21日」
%DateTime:ddddd tt%→2005/10/21 12:34:56
Set:address=%DateTime:dddddd dddd tt%→「2005年10月21日 金曜日 12:34:56」
となる。

    • 活用例
今日の日付をデフォルトの名前にしてフォルダを作成
[パス]
NewFolder:%DateTime:dddddd%
[動作]
実行
  • Attrib

フォーカスされたアイテムの属性を展開する。("-R -A -S -H"等)
"attrib"コマンドを併用してアイテムの属性を変更するときなどに使われる。

    • 活用例
フォーカス位置のアイテムの属性を変更する
[パス]
Input:"属性の変更","%Focused% の属性を変更","%Attrib%(R:読専 A:アーカイブ S:システム H:隠 <+:有効 -:無効>)","%Attrib%"
SW:0:Attrib %InputData% "%Focused%"
[動作]
実行
  • ComSpec

現在のタブで開いているフォルダをコマンドプロンプトで開くためのパスを展開する。

    • 活用例
現在のタブのフォルダをコマンドプロンプトで開く
[パス]
%ComSpec%
[動作]
実行
  • Variable

"Foreach:"コマンドと組み合わせて使用する。
"Foreach:"以下に記述されたパスを実行する際、選択項目を1つずつ"focused"のように渡す。

    • 活用例
選択している項目の属性を変更する
[パス]
Input:"属性の変更 - X-Finder","%Focused%","%Attrib%","%Attrib%"
Foreach:SW:0:attrib %InputData% %Variable%
Refresh:2
[動作]
実行
  • InstallDrive

X-Finderをインストールしたドライブのパスを展開する。
X-FinderUSBメモリなどに入れて持ち運ぶ際、他のソフトがX-Finder以下のディレクトリになく、より上位の階層にあるときに活用できる。

    • 活用例
D:\bin\xf\xf.exe
D:\ffc\FFC.exe

↑のようなディレクトリ構成のとき、FFCを実行するパスは以下のようになる。

%InstallDrive%\ffc\FFC.exe
  • FocusedName

フォーカスされたファイルの拡張子を除いたファイル名を展開する。
ファイル名の編集を行なうランチャやファイル名を用いて作業を行なうランチャで活用できる。

    • 活用例
ファイル名でGoogle検索
[パス]
Set:URLEncode=UTF-8
http://www.google.co.jp/search?num=100&hl=ja&lr=lang_ja&q=%FocusedName%
[動作]
実行
  • FileContents

フォーカスされたファイルの内容を展開する。
単純に定型文を呼び出すだけでなく、「X-Finderのコマンドを記述しておいたファイルの中身を展開し、コマンドを実行する」といったことも可能。

  • SendTo

explorerの右クリックメニューの「送る」のフォルダを展開する。
以下はexplorerの右クリックメニューの「送る」と同じ動作を実現するランチャ。

「送る」メニューにアイテムを送る
[パス]
ChooseFolder: "%Sendto%" *.lnk
%InputData%
[動作]
送る
  • sysdir

システムのディレクトリを展開する。

  • システムで設定しているフォントを読み出す環境変数

フォントを指定する際に使用する。

    • System:IconFont・・・アイコンのキャプション等で使用するフォント
    • System:CaptionFont・・・タイトルバー等で使用するフォント
    • System:SmCaptionFont・・・ツールバー等で使用するフォント
    • System:MenuFont・・・メニュー等で使用するフォント
    • System:StatusFont・・・ステータスバー・ツールチップ等で使用するフォント
    • System:MessageFont・・・メッセージボックス等で使用するフォント
  • Clipboard1

クリップボードの内容を1行にまとめて出力する。
クリップボードに改行が含まれていても改行が半角スペースに置換されて展開されます。

書き込み専用の環境変数

タブごとの設定などを指定する際に使用する。書き込み専用なので、"Set:環境変数=〜"と記述される。フォルダ設定に追記してタブの表示状態やフォルダの表示方法などを指定するといった用途で活用されることが多いと思う。

  • ActiveTabColor

アクティブなタブの背景色を指定する際に使用する。

    • 活用例
アクティブなタブの背景色を上側白のグラデーションに、ラインを赤にする
[パス]
Set:ActiveTabColor=clRed,clWhite,clNone,clNone
[動作]
実行
  • AllTabColor

全てのタブの背景色を指定する際に使用する。

  • TabName

タブの表示名を指定する際に使用する。

    • 活用例
タブの表示名をフルパスにする
[パス]
Set:TabName=%Current%
[動作]
実行
  • View

タブで表示するフォルダの表示方法(読み込み方)を指定する際に使用する。
対応は以下のとおり。

Set:View=0・・・標準
Set:View=1・・・エクスプローラ互換
Set:View=2・・・標準(通常フォルダはAPIを使用して読み込む)
Set:View=3・・・エクスプローラ互換(グループで表示)
Set:View=4・・・詳細ツリー
Set:View=5・・・タスクを表示
Set:View=7・・・タスクを表示(グループで表示)
Set:View=-1・・・標準/エクスプローラ互換の切り替え
Set:View=-2・・・API/グループの切り替え
Set:View=-4・・・詳細ツリー/タスクの切り替え

また、以下のように文字列で指定することも可能。こちらは文字列の前に"~"を付けると切替、"+"で追加、"-"で削除の指定ができる。

i・・・エクスプローラ互換
u・・・API/グループ
r・・・詳細ツリー/タスク
t・・・タブ内ツリー

  • 活用例
    • Set:View=~i・・・標準/エクスプローラ互換の切り替え
    • Set:View=+t・・・タブ内ツリーの表示
    • Set:View=+i-u+r・・・タスクを表示
  • Security

Webブラウザとして使用する際やhtmlのプレビューを行う際、タブごとにセキュリティの設定をするために使用する。
フォルダ設定に追記して特定のページのセキュリティ設定を自動で切り替える等の活用が可能。
対応は以下のとおり。

s・・・スクリプトの実行を許可
j・・・javaの実行を許可
x・・・ActiveXの実行を許可
d・・・ActiveXのダウンロードを許可
p・・・画像のダウンロードを許可
m・・・サウンドの再生を許可
v・・・ビデオの再生を許可

    • 活用例
画像のダウンロードのみ許可する
[パス]
Set:Security=p
[動作]
実行
  • Wallpaper

現在のタブの壁紙を指定するために使用する。

    • 活用例
フォーカス位置のファイルを壁紙にする
[パス]
Set:Wallpaper=%focused%
[動作]
実行
  • WindowPosition

ウインドウの左上の点の座標を指定するのに使用する。後述の"WindowSize"と組み合わせて使用する。
(座標は画面の左上の端が"0,0"、右下にいくにつれ値が増える)

  • WindowSize

ウインドウの表示サイズを指定するのに使用する。
(値は画面の左上の端が"0,0"、右下にいくにつれ値が増える)

    • 活用例
XFのウインドウを画面の右半分に表示する(SXGAの解像度の場合)
[パス]
Set:WindowPosition=640,0
Set:WindowSize=640,998
[動作]
実行

読み書き両用の環境変数

文字列を格納し、逆に引き出すこともできる。後述する独自追加設定した環境変数もこの特性を持つ。

  • Address

アドレスバーに表示されている文字列。"Set:〜"でアドレスバーの表示を変更したり、アドレスバーに入力した文字列を参照するのに使用する。

    • 活用例
アドレスバーに日付と時間を表示する
[パス]
Set:Address=%DateTime:dddddd%%DateTime:dddd%%DateTime:H:mm:ss%
[動作]
実行
アドレスバーの文字列で表示フォルダを検索する
[パス]
Open: *"%Address%"*
[動作]
実行
  • ClipBoard

クリップボードにコピーされている文字列。"Set:〜"でクリップボードに任意の文字列を格納したり、クリップボードにコピーした文字列を参照するのに使用する。

ファイルやフォルダがコピーされている場合はそのファイルリストを展開する

    • 活用例
クリップボードに"IDとパスワード"をコピー
[パス]
Set:ClipBoard=IDとパスワード
[動作]
実行
選択した文字列でgoogle検索する(ブラウザ、テキスト編集時用)
[パス]
Exec:Copy
Set:URLEncode=UTF-8
http://www.google.co.jp/search?num=100&hl=ja&lr=lang_ja&q=%ClipBoard%
[動作]
実行
  • TimeStamp:日付時刻形式文字列

アイテムの最終更新日時。読み込むときはフォーカス位置のアイテムのものを取得し、書き込むときはアイテムを指定する。

Set:TimeStamp="日付 時刻" 対象アイテムのパス
で対象アイテムの更新日時を変更することができる。

    • 活用例
フォーカス位置のアイテムの更新日時をクリップボードにコピー
[パス]
Set:ClipBoard=%TimeStamp:ddddd tt%
[動作]
実行
フォーカス位置のアイテムの更新日時を現在の日付・時刻に変更する
[パス]
Set:TimeStamp="%DateTime:ddddd tt%" %Focused%
[動作]
実行
選択アイテムの更新日時を変更する
[パス]
Input:"更新日時の変更","選択アイテムの更新日時を変更","フォーカス位置の更新日時→%TimeStamp:ddddd tt%","%TimeStamp:ddddd tt%"
Set:TimeStamp="%InputData%" %Selected%
[動作]
実行
  • TabColor

タブの背景色を指定、又は読み出す際に使用する。

    • 活用例
現在のタブの背景色を黒にする
[パス]
Set:TabColor=clBlack
[動作]
実行
現在のタブの背景色を全てのタブに適用する
[パス]
Set:AllTabColor=%TabColor%
[動作]
実行

プレビューの状態を把握する、あるいは変更するために使用する。

値の対応は以下のとおり。

Set:Preview=4・・・別ウインドウでのプレビューON
Set:Preview=2・・・分割画面でのプレビューON
Set:Preview=3・・・分割画面でのプレビューでのプレビュー固定ON
Set:Preview=0・・・別ウインドウでのプレビュー、分割画面でのプレビュー及びプレビュー固定OFF
Set:Preview=-4・・・別ウインドウでのプレビューのONとOFF切替
Set:Preview=-2・・・分割画面でのプレビューのONとOFF切替
Set:Preview=-1・・・分割画面でのプレビューの固定のONとOFF切替

  • ViewMode

表示形式の状態を把握する、あるいは変更する際に使用する。

    • "Set:ViewMode=〜"は"ViewStyle:〜"と同じ動作となる
  • SortMode

ソート状態を把握する、あるいは変更する際に使用する。

    • "Set:SortMode=〜"は"Sort:〜"と同じ動作となる
  • Split

画面分割の状態を把握する、あるいは変更する際に使用する。

    • 0・・・分割なし
    • 1・・・左右分割
    • 3・・・上下分割
    • Set:Split=-1・・・分割/非分割の切替
    • Set:Split=-2・・・左右/上下分割の切替
    • Set:Split=-4・・・分割画面同士でのタブの入替(非分割時には動作しない)
  • SplitRatio

画面分割の比率を把握する、あるいは変更する際に使用する。

  • Columns

現在のカラムの状態を書き出す、あるいは変更する際に使用する。

ツールフォルダの追加

ツールフォルダの追加

X-Finderでは、ランチャはツールフォルダに登録されており、ツールフォルダのパスを実行することによってポップアップメニューや階層メニューを表示している。そのため、ツールフォルダの種類以上の階層メニューを設定することはできない仕組みになっていたが、β版のX-Finder 10-7-3から、任意のファイル(.ini)をツールフォルダに設定することができるようになり、これによって好きなだけ階層メニューを設定することができるようになった。


以下はツールフォルダの追加の際の具体的な流れ。(ここでは設定するファイル名を「tool」としている)

  1. 階層化したいツールフォルダを開く
  2. メニューの"ファイル"→"フォルダの作成"を選択
  3. ダイアログが表示されるので、「tool」と入力
  4. ランチャ設定画面になるので、OKを選択

以上の操作でツールフォルダ内に「tool」というアイテムが作成され、このアイテムは他のツールフォルダと同様にX-Finderのタブで開いて編集を行うことができる。
(「tool」にアイテムを追加して初めてデータフォルダ*1に"tool.ini"というファイルが作成される)
また、以下のようなランチャでiniファイルを直接開くこともできる。

追加ツールフォルダの編集
[パス]
Extra:%focusedname%.ini
[動作]
移動・新規タブ

このランチャでiniファイルを開くと、画像のような空のツールフォルダが表示され、新たにランチャを登録できるようになる。


追加したツールフォルダでは、タブを閉じれば変更が保存される。

このツールフォルダを実行(複数項目の場合はメニューを表示)するには、以下のようなランチャを実行すればよい。

[パス]
Extra:tool.ini
[動作]
実行
――関係するコマンド
  • Extra:ファイル名.ini(動作・移動)・・・・・任意のiniファイルをツールフォルダとして開く
  • Extra:ファイル名.ini(動作・実行)・・・・・任意のiniファイルをツールフォルダとして実行する
ツールフォルダの編集

上ではツールフォルダを開いた際の編集について記述したが、ツールフォルダの中身を丸ごと編集・保存したいときは以下のようなビルトインコマンドが使用できる。

TF:Copy コピー元のツールフォルダ コピー先のツールフォルダ・・・ツールフォルダの中身をコピーする。(コピー元とコピー先の中身を同一にする)
TF:Append 追加元のツールフォルダ 追加先のツールフォルダ・・・ツールフォルダの中身を追加先のツールフォルダに追加する。
TF:Clear 対象のツールフォルダ・・・対象となるツールフォルダの中身を消去する。
右クリック(Context:)の中身をbkup.iniにコピー
[パス]
TF:Copy Context: Extra:bkup.ini
[動作]
実行

活用

お気に入りの階層化


上の例では、"お気に入り"メニューの階層化のためにWeb.ini、Local.ini、Network.iniを設定し、これらにアイテムを追加するためにAdd.iniを設定している。
階層化されたアイテムの編集は、"お気に入り"を開いた状態で設定したツールフォルダを"新しいタブで開く"か"分割ウインドウで開く"で行える。

単純にお気に入りを階層化する手順を書くと以下のようになる。

  1. メニューのお気に入り→お気に入りの整理を選択
  2. メニューのファイル→フォルダの作成を選択
  3. ダイアログで階層メニューの名前を入力(ここでは「フォルダ1」とする)
  4. ランチャ設定画面になるので、「OK」を選択
  5. 「フォルダ1」というアイテムが作成されるので、このアイテムを新規タブで開く
  6. 「フォルダ1.ini」というタブができるので、「お気に入り」タブから任意のアイテムを「フォルダ1.ini」タブへD&Dする
  7. 「お気に入り」タブと「フォルダ1.ini」を閉じる

これでお気に入りのメニューが階層化され、「フォルダ1」の中にアイテムが表示されるようになる。

また、追加ツールフォルダのランチャの[動作]を"移動"にし、"お気に入り"や追加したツールフォルダをクリップフォルダとして設定(方法は次項で記述)すれば、"お気に入り"をリストビューに開いたとき、仮想フォルダとして扱えるようになる。("お気に入り"のフォルダ内に"Web"等のフォルダがあるように操作できる)

"Select:"でツールフォルダ内の選択が可能なことを利用すれば、階層化したツールフォルダのアイテムをまとめて開くといったことが可能。

Web.ini内のアイテムを全て開く
[パス]
Select: Extra:Web.ini\
Background: %Selected%
[動作]
実行
クリップフォルダの追加

ツール→オプション→"その他"のタブを開き、"クリップフォルダ"の欄に(又はツール→ツールオプション→クリップフォルダを開き、[パス]に)"Extra:ファイル名.ini"を追記(複数あるときは","で区切る)することにより、追加したツールフォルダをクリップフォルダとして使用することができるようになる。

クリップフォルダではWクリックでアイテムを実行可能
同種のランチャをまとめ、メニューから選択

フォルダツリーの設定やリネーム処理、フォントや画面の表示状態など、同様の種類のもので多数のランチャを設定しておく必要があるとき、追加したツールフォルダに同種のものをまとめておくと、煩雑になりがちなランチャを簡単に整理しておくことができる。
また、ツールフォルダに設定したiniファイルは(ローカルの環境に依存するパスが含まるランチャを除いて)他の環境でも使いまわしが効くので、気軽に他の環境で使用することができ、一から設定をし直さなければならないときなども大幅に手間を省ける。


以下はフォルダツリーとリネームのランチャをまとめてみた例。(iniファイルはこちら


注)この環境では"D:ClipFolder"をクリップフォルダとして設定している。

[拡張]の異なるランチャをまとめ、関連付けのように使用する

[拡張]の異なるランチャを登録したツールフォルダを任意のキーやマウスジェスチャで実行するように設定すると、該当ファイルならメニューを表示せずに実行することができるので、任意の操作で別個の関連付けを実行することが可能になる。


以下の例は右クリックしながらホイールクリックするマウスジェスチャに独自の関連付けのツールフォルダ(Misc.ini)を登録したところ。
ジェスチャ開始したファイルがtxtならメモ帳で、bmpならペイントで、aviならメディアプレーヤーでファイルが開かれる。


bmp,jpg,png以外は全て決まったプログラムで開きたい」といった場合は該当のランチャの拡張を

;!*.bmp;*.jpg;*.png

とすればよい

キーの連続押しでファイルを振り分ける

階層化したツールフォルダを組み合わせることで、複数キーを順に押してランチャを実行する。
以下の例では「キー」にA〜Zまでのキーでそれぞれ別のツールフォルダをメニューとして表示するランチャを登録し、表示されるメニューで任意のキーを押すと該当するランチャが実行されるようにしてある。

画像では[パス]が"Extra:%x-finder%Sort\〜"となっているが、正しくは"Extra:Sort\〜"。"x-finder"は不要。




この状態でリストビューでAキーを押すと"Sort"フォルダ内の"A.ini"のツールフォルダが表示され、さらにAキーを押すと"AA.ini"のツールフォルダが表示される。
ここでさらにAキーを押すとアイテムを"C:\Program Files"に送るランチャが実行される。(動作イメージは↓を参照)

設定にはSort.zipを使用。"データフォルダ"に解凍し、下記2種類のランチャを実行すると、上記動作の適用と解除が可能。

振り分けキー設定適用
[パス]
TF:Copy Key: Extra:Sort\backupkey.ini
TF:Append Extra:Sort\振り分け設定.ini Key:
[動作]
実行
振り分けキー設定解除
[パス]
TF:Copy Extra:Sort\backupkey.ini Key:
[動作]
実行

カスタマイズする際の注意は以下のとおり。

送り先の登録の仕方
一つ上のツールフォルダを開き、送り先のフォルダをそこにD&Dし、[名前]に最後に押すキーを"&"の後に登録する。(A→B→Cで送りたい場合は、"キー"の"A"を新規タブで開き、次にその中の"&B"を新規タブで開く。D&Dで登録したアイテムの名前には"&C"を追記する。)
メニューに表示される項目(ランチャ)を減らす
[拡張]に":"と記述し、[動作]を"送る"にすればランチャを削除しなくても非表示にできる
ストローク数を増やす
最下層のツールフォルダ(上記の例ならAA.ini)にさらにツールフォルダを登録し、アイテムを登録する。

"キー"内の状態をカスタマイズしたい場合は、Sortフォルダ内の振り分け設定.iniの内容もカスタマイズしないと設定解除の際に保存されないので注意。

*1:ツール→基本オプション→"その他"タブ→"データフォルダ"で指定したフォルダ

エイリアス

アドレスバーでのキー入力で素早くランチャを実行したい、またはコマンドラインに渡すパラメータをその都度指定したいといったとき、エイリアスという機能が活用できる。

エイリアスの登録は、ツール→エイリアスを開き、登録したいランチャを設定することによって行う。このランチャの[拡張]に記述された文字列をアドレスバーに入力すると、該当するランチャが実行される。


メニューを表示して実行するランチャを選ぶスタイルと比べ、操作時間も短縮でき、外部ソフト等をX-Finderの内部機能として使用しているような感覚でより手早く実行できる。

下記ランチャを"エイリアス"フォルダに登録し、アドレスバーに"n"を入力してEnterキーを押すと、フォーカス位置のファイルをメモ帳で開く。

メモ帳で開く
[パス]
notepad.exe
[拡張]
n
[動作]
渡す

また、エイリアスの文字列の後に半角スペースを空けて文字列を入力すると、その文字列は%inputdata%に格納される。
この機能は、検索ワードを指定したり、その他コマンドラインパラメータをその都度入力したい場合等に便利。

アドレスバーに"e"を入力して半角スペースを空け、文字列を入力してEnterキーを押すと、カレントフォルダ以下の文字列を含むファイルをEverythingで検索する。

everythingでカレントフォルダ以下を検索
[パス]
...Everything.exe -filename "%current%*%inputdata%*"
[拡張]
e
[動作]
実行