画面分割の活用
X-Finderは画面を2分割(横2分割・縦2分割、比率調整可能)して使用することもできるのだが、以前EggExplorerを使用していたせいか、使い始めた当初は2画面分割のありがたみがわからず、2画面での使用は窮屈な感じがしていた。
確かにファイルやフォルダをコピーor移動するときには2画面だとわかりやすいのだが、1画面時と比べて当然1つのリストビューが表示できる領域がせまくなり、表示できる情報量も減ってしまうので、普段から画面を分割させておくのは逆に不便に感じてしまう。
そのため私は通常は1画面で必要なときだけ2画面にするといった使い方をしているのだが、最新版のX-Finderでは画面分割時にそれぞれの画面でタブを保存することができるようになり、必要な時だけ画面を分割して操作を行い、必要でなくなったときにはまた1画面に戻すことで、一括してサブ画面のタブを扱うことができるようになり、一々開いたタブを閉じるといった操作をする必要がなくなった。
ランチャを活用するとこういった操作は非常に簡単に行えるのだが、設定例を紹介する前に分割関連のコマンドの挙動を確認しておく。
上で紹介した分割画面から"Split:2"のコマンドを実行することでこの画面となるのだが、このとき表示されていないほうの画面のタブ("XF"と"MYDOC"のタブ)も保存されていて、各コマンドを実行したときの挙動は以下のようになる。
- Split:3・・・・・アクティブな画面を左に、非アクティブな画面を右にして分割。
- Split:4・・・・・アクティブな画面を上に、非アクティブな画面を下にして分割。
- Split:5・・・・・アクティブな画面を右に、非アクティブな画面を左にして分割。
- Split:6・・・・・アクティブな画面を下に、非アクティブな画面を上にして分割。
- Split:13・・・・アクティブな画面を左に、非アクティブな画面を右にして分割し、反対側にフォーカス。
- Split:14・・・・アクティブな画面を上に、非アクティブな画面を下にして分割し、反対側にフォーカス。
- Split:15・・・・アクティブな画面を右に、非アクティブな画面を左にして分割し、反対側にフォーカス。
- Split:16・・・・アクティブな画面を下に、非アクティブな画面を上にして分割し、反対側にフォーカス。
- ChangeTab:Swap・・・・アクティブなタブと非アクティブなタブを入れ替える。
- Set:Split=-4・・・分割画面同士でタブを入れ替える(非分割時には動作しない)
その他の分割関連のコマンドは以下の通り。
- Split:2・・・・・・アクティブな画面のみの1画面表示にする。1画面時には無反応。
- Set:Split=-1・・・分割/非分割の切替をする
- ChangeTab:・・・・・画面分割時、フォーカスを反対側の画面に移す。1画面時には無反応。
- Split:・・・・・・・実行するごとに左右分割→上下分割→非分割(1画面)→左右分割→・・・と分割画面を切り替える。
- Set:Split=-2・・・左右/上下分割の切替をする
- ChangeTab:Copy・・・・反対画面のタブをアクティブ画面のタブと同一にする。
- ChangeTab:Append・・・アクティブ画面の全てのタブを反対画面のタブに追加する。
- Split:**%・・・・・上または左の画面の比率を**%にして分割する。(変更は保存される)
- ChangeTab:Left・・・・左または上の画面のタブにフォーカスを移動
- ChangeTab:Top・・・・左または上の画面のタブにフォーカスを移動
- ChangeTab:Right・・・右または下の画面のタブにフォーカスを移動
- ChangeTab:Bottom・・・右または下の画面のタブにフォーカスを移動
以上のコマンドとその他のコマンドを組み合わせた例を以下に紹介する。
反対画面で開く 画面分割時に反対画面の新規タブで開く。1画面時には"新しいタブで開く"と同じ動作をする。 [パス] ChangeTab: NewTab: 2:Open: [動作] 実行
右に開く 1画面時、画面を縦に分割し右側の画面に新規タブで開く。 [パス] Split:3 ChangeTab: NewTab: 2:Open: [動作] 実行
アイテムを反対画面に移動 [パス] Exec:Cut ChangeTab: Folder:Paste [動作] 実行
両画面の(現在のフォルダの)サブフォルダのタブを全て閉じる [パス] Close:"%Current%\*" ChangeTab: Close:"%Other%\*" ChangeTab: [動作] 実行