起動と終了
X-Finderは終了時にタブの状態やツリーの展開の有無などを保存しているので、通常の方法で起動するとこれらは再現されるが、「前回の作業内容に関係なく今日はこのフォルダを最初に開きたい」「その日の気分で設定を切り替えた状態で起動したい」といった場合、"コマンドラインオプション"や"起動時の処理"を活用することで実現できる。
起動時の処理
"起動時の処理"はX-Finderが起動する際に必ず実行する動作。ランチャの[パス]と同じような内容が記述できる。
編集は"ツール"→"基本オプション"→"起動"タブの"起動時の処理"か"ツール"→"詳細オプション"→"起動時の処理"から。
常に同じフォルダを開いた状態で起動したい、または同じ設定(ツリーや画面分割等)で起動したいといった場合に有効。
コマンドラインオプション
X-Finderを起動するショートカットの"リンク先"の記述を変更したり、Explorerなどの他のプログラムから任意のフォルダをX-Finderで開きたいときに活用するためのもの。
"起動時の処理"が「起動する際に必ず実行すること」であるのに対して、コマンドラインでの動作の指定はその前段階のものになり、
ショートカットを複数切り替えて使用するなどすれば簡単に起動時の動作を変更できるのが利点。
コマンドラインオプションの項目については以下の通り。(ヘルプより引用)
xf.exe [/n][/e][/c][/s][,][path][,path...] [/idlist,[object]] /n フォルダツリー無しで開く /e フォルダツリー付きで開く /c 開いているタブを閉じる /s 新しいタブを開かない /m 多重起動 /t タスクトレイに格納 /idlist .....\xf.exe /idlist,%I,%L とするとフォルダへ関連付けができる。 (.....の部分はxf.exeをインストールしたフォルダ c:\bin\xf 等) . . . pathの部分にビルトインコマンドを書くこともできます。
オプションに加えて普通のビルトインコマンドが使用できるので、非常に多種多様な起動の指定が可能となっている。
パスの記述では、"c:\program files\.."とすると"program files"にフォーカスを合わせた状態で"c:\"を開くことができる。(指定したフォルダの指定した項目にフォーカスを合わせてフォルダを開くことができる)
以降はX-Finderのインストールされているフォルダが"C:\Program Files\X-finder"という前提で記述する。
Explorerでフォルダに関連づける場合
下記の内容をフォルダオプションから"フォルダ"のアクションに追加すれば、エクスプローラの右クリックメニューからX-Finder上でそのフォルダを開ける。
また、"既定"に設定すればエクスプローラでのフォルダのWクリックで開くことができる。。
"C:\Program Files\X-finder\xf.exe" /idlist,%I,%L
また、下記のように記述すれば「X-Finderの分割画面の右側の一番右側のタブで開く」ことが可能になる。
"C:\Program Files\X-finder\xf.exe" /idlist,ChangeTab:Right,ChangeTab:@-1,%I,%L
このように、開く動作と同時にビルトインコマンドを実行したい場合は/idlistと%Iの間に","で囲んで記述するとよい。
レジストリを変更する操作なので、登録には注意が必要。間違えた場合はContexterなどで修正するか、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Directory\shellを直接regedit.exeで開いて編集すればよい。
読み込む設定を変えて起動したい場合
起動時にxf2.iniとXFtab2.iniを読み込むことで通常の設定と切り替えて使用する例。
"C:\Program Files\X-finder\xf.exe",Load:"C:\Program Files\X-finder\xf2.ini",ChangeTab:Load "C:\Program Files\X-finder\xftab2.ini"
ExplorerのかわりにX-Finderでフォルダを開く
基本オプション→その他タブ→"エクスプローラの代わりにX-Finderで開くフォルダ"に記述したフォルダは、Explorerで開こうとするとX-Finderがそのフォルダを取り込んでExplorerを閉じる動作をする。
記述のルールはフォルダ設定でのフィルタの記述と一緒なので、"?:\*"と記述すれば全てのローカルドライブのフォルダをX-Finderで開く(取り込む)ようになる。X-Finderを常に起動した状態(スタートアップでX-Finderをタスクトレイに格納した状態で起動しておく等)であれば、X-Finderをフォルダに関連付けた動作に近い状態になる。
タブの保存・設定の保存
設定全般は"ファイル"→"設定を名前を付けて保存"でiniファイルに保存可能。
ただしこれには現在開いているタブの情報は含まれず、タブの状態は"ファイル"→"タブの状態を名前を付けて保存"でiniファイルに保存する。これらはそれぞれ、Save:"設定用iniファイルのパス", ChangeTab:Save "タブ用iniファイルのパス"を使用することによりランチャで実行可能。
今日の日付で開いているタブを保存する [パス] ChangeTab:Save %x-finder%%DateTime:yymmdd%.ini [動作] 実行
下記のようなランチャでX-Finderを終了するようにすれば、起動時の処理で読み込んだiniファイルに設定やタブを保存することができる。
設定とタブを指定したファイルに保存してX-Finderを終了する [パス] Save:"C:\Program Files\X-finder\xf2.ini" ChangeTab:Save "C:\Program Files\X-finder\xftab2.ini" Close:Window [動作] 実行
また、下記のように終了する代わりに別のiniファイルを読み込むようにすれば、タブや設定を切り替えながら使用することができる。
設定と開いているタブを切り替える [パス] Save:"C:\Program Files\X-finder\xf2.ini" ChangeTab:Save "C:\Program Files\X-finder\xftab2.ini" Load:"C:\Program Files\X-finder\xf1.ini" ChangeTab:Load "C:\Program Files\X-finder\xftab1.ini" [動作] 実行
バックグラウンドのスレッド数の設定
基本オプション→その他タブ→"スレッド数"で、アイコンの取得、サムネイルの取得、ツリーの展開等で利用するバックグラウンドのスレッド数を設定できる。
設定値の変更はX-Finderの再起動後に有効になる。CPUのコア数等、使用環境や使い方によって最適な数値は異なる。