X-Finderの特徴
Tablacus オープンソース・ソフトウェアで公開されているこのソフト、作者の楽さんが開発を始めたのは04年の元旦とのことだが、機能追加やバグフィックスが並外れて早く、更新頻度が高いせいで非常に魅力的なタブ型ファイラに仕上がってきている。
以下に11/5/10時点の最新版11-8-12での特徴を記載してみる。
explorer用の様々なシェル拡張に対応
- Fire File Copy、mp3infp、アーカイブX、Registry Explorerなどを用いて機能を拡張できる
- カラム拡張ソフトにも対応
フォルダツリー
- ツリー部での"名前の変更"や"コピー"、"切り取り"、"貼り付け"、"削除"等の操作
- ファイルの展開、リストビューとの同期、非同期の切替可
- 任意のフォルダやファイルをマスク(非表示)可
- フォルダツリーのルート位置を自在に変更可
- タブごとに展開されるツリーを切替可
- 表示/非表示を自動or手動で切替可
- ツールフォルダ(独自の仮想フォルダ)を表示可
- 開いた(読み込んだ)フォルダのみの表示可
- タブ内に個別にツリーを表示可
タブでのフォルダ切替
メニューからのフォルダ切替・選択
- 階層の異なるフォルダをメニューから一発で開く
- 外部アプリの作業対象パスをメニューから指定
- ファイルのコピー・移動先をメニューで指定
- メニューのルートフォルダの自由な設定
2画面分割表示/非分割表示切替
- 画面分割の割合変更
- フォルダを反対側画面で開く動作の設定
- タブも分割表示
キーボード操作の補助機能
- リストビューでのインクリメンタルサーチやフィルタ
- 右ドラッグ&ドロップをキーボード操作で実現するドロップダイアログ
- 任意のキーにランチャを自由に割り当てられるキーカスタマイズ
- 他のソフトからX-Finderに切り替えるホットキーの設定
- ランチャでのキーエミュレーション
- アドレスバーへ特定のキー入力で登録したランチャを実行するエイリアス機能
explorer互換の操作
リネーム機能
- 連番、文字列付加、トリミング、置換など
多様な表示スタイル
豊富な外観変更機能
- 背景色や文字色の変更可(フォルダツリーやアドレスバーにも反映)
- ツールバーやウインドウにそれぞれ壁紙を設定可
- フォント(種類、サイズ、スタイル)変更可
- 独自にフォルダアイコン設定(フォルダツリーやアドレスバーにも反映)可
- 各種ランチャのアイコン変更(ツールバー、アドレスバー横、ファンクションバー、右クリックメニューなどランチャ表示部は全てカスタマイズ可能)
- ツールバー部の自由な配置変更(クールバー、シェブロン)と表示・非表示の設定
- 拡張子別にアイコン・文字色を設定可
- グリッドライン、1行選択等の設定
- アイコンの非表示・簡易表示の設定
- "explorer互換"or"互換+独自"or"完全独自"の右クリックメニュー
外部プログラムとの連携
独自のランチャ機能
- あらかじめ設けられたビルトインコマンドや各々で設定したパス、又はリスト内で選択されたアイテムのパスを組み合わせた動作をワンアクションで実行可能
- 設定例)
- 選択されたアイテムをメモ帳で開く
- 選択されたフォルダを縮小版表示で開く
- 現在開いているタブ全てを閉じて予め設定しておいたフォルダを開き直す
- 設定例)
- 設定したランチャを各種キーやマウスの右クリック、右+左クリックや関連付けなどにメニューとして登録
- 上記メニューの表示/非表示を拡張子でフィルタリング
- フォルダを選択していない場合"新規タブで開く"を表示しない、逆に画像を選択しているときのみ"プレビュー"を表示するといったことが可能
- ファイル・フォルダを仮想的に取り分けておくことができるクリップフォルダ機能
- 複数のフォルダの中身を1つのタブに表示
- 登録したファイルを更新日時でソート
- 登録したファイルを任意の順番に並び替えて連番リネーム
- 設定したランチャを任意のファイルに登録し、階層メニューとして表示
スクリプト対応
Webブラウジング機能
ガジェット機能
- ウインドウの左右にガジェット(HTMLファイル)を表示可能
こんなところだろうか。
これらの特徴の中で、X-Finderが他のファイラと大きく異なるのはランチャ機能とビルトインコマンドの存在だといえる。
基本的にX-Finderではほぼ全ての操作・設定をランチャを用いて行うようになっている。
ツールバーに表示されているボタンも、戻る・進むのボタンも右クリックメニューで表示される項目も、関連付けやフォルダ設定やお気に入りも、壁紙も各部の色も全てランチャで設定されており、それら全てがビルトインコマンド等でカスタマイズできるものである。
つまり、X-finderの使い勝手はそれぞれのランチャの設定に大きく左右されるものといえるのだが、かなりフレキシブルに設定できることの反面、ルールや使い方に慣れるのに戸惑うことがあると思う。
そこで、以降ではランチャの設定例(ビルトインコマンドの使用例)を加えながらX-Finderの使い方(のようなもの)を紹介していこうと思う。