アイテムの検索とフィルタ

X-Finderそれ自体にはフォルダ階層を越えてファイルやフォルダを検索する機能はない。しかし、リストに表示されているアイテムから目的のファイルやフォルダを探し出すために、インクリメンタルサーチやフィルタ(マスク)といった機能が用意されている。

インクリメンタルサーチ

文字(英数字)を入力するごとにリストに表示されているアイテムの中から入力した文字列に合致するファイルやフォルダにフォーカスを移す。
数字から始まる名前のときは、最初に","を入力する。
また、"."を最初に入力すると拡張子のインクリメンタルサーチをすることができる。

"."を入力することによってフォーカスが拡張子のあるアイテムに移動するので、フォルダが大量にあるときなどにファイルに素早くフォーカスを移すのに活用できる。

インクリメンタルサーチ中にPageDownキーやPageUpキーを押すと前後の該当項目でフォーカスの変更ができる

「aa」で始まる項目が無い場合は「a」と押してから「a」と押すと次の「a」で始まる項目にジャンプする

更新するか、フォーカスをカーソルキーで変更、あるいは表示するリストを変更するとインクリメンタルサーチは中断される。

フィルタ(マスク)表示

アドレスバーで"*"を含む文字列を入力するとリストに表示されているアイテムの中から入力した文字列を含むアイテムだけをリストに表示する。"*"は文字列の前後のどちらか、あるいは両方に配置する。

拡張子もファイル名に含まれるため、"*"が文字列の後にないと基本的にフォルダのみが表示されるので注意。

また、"*"を含む文字列の後に";"を入力すると別の"*"を含む文字列を追加することができ、"*"を含む文字列の前に";!"を入力すると否定条件として指定することができる。

 *.folder・・・フォルダ
 ;!*.bmp・・・bmpファイル以外

更新するか、表示するリストを変更するとフィルタ機能は解除される。


さらに、"/"で前後を囲まれた正規表現Perl)もフィルタとして使用できる。

/正規表現/・・・正規表現
/正規表現/i・・・大文字小文字を区別しない正規表現

/\d{12,}/・・・12桁の数字を含む

これらのフィルタは"Open: "のあとに記述することによってランチャで実行させることもできる。

さらに、"Select:"と組み合わせてフィルタに該当する項目を選択することもでき、外部プログラム等との連携をする上で活用できる。

マスクされた状態では、プレビューは表示されたアイテムのみについて行われるので、撮影日がファイル名に含まれる画像のあるフォルダで"050314*"のように日付指定して表示された画像のみプレビューするといった使い方も可能。


"Select:"ではフルパスでの選択やツールフォルダ内の選択も可能。

Select:C:\WINDOWS・・・C:\WINDOWSを選択する
Select:C:\WINDOWS\・・・C:\WINDOWS内のアイテム全てを選択する
Select:C:\WINDOWS\*.bmp・・・C:\WINDOWSbmpファイルを選択する
Select: ClipFolder:\・・・・クリップフォルダ(ClipFolder:)内のパスを全て開く
――関係するコマンド
  • Select:All・・・・・リストのアイテム全てを選択する。
  • Select:Clear・・・・全ての選択を解除する。
  • Select:Reverse・・・全ての選択を反転する。
  • Select:Folder・・・・開いているフォルダ(タブのフォルダ)を選択する。
  • Select:フィルタ・・・・・リスト内のアイテムでフィルタされたアイテムを選択する。
  • Open: フィルタ・・・・・リスト内のアイテムでフィルタされたアイテムのみを表示する。
  • Select:パス・・・・・パスを選択する。
  • Select:パス\・・・・・パス内のアイテム全てを選択する。
  • Select:パス\フィルタ・・・・・パス内のアイテムでフィルタされたアイテム全てを選択する。
  • Select: ツールフォルダのパス\・・・・ツールフォルダ内のパスを全て開く。

以下はフィルタの活用例

名前に"ジャンル"を含む複数アイテムのプロパティを表示
[パス]
Select:*ジャンル*
Exec:Properties
[動作]
実行
名前に"img"を含む複数アイテムのパスをコピー
[パス]
Select:*img*
ClipPath:10
[動作]
実行
JPGのみをサムネイル表示
[パス]
Open: *.jpg
ViewStyle:5
[動作]
実行
フォルダ内のアイテムを検索
[パス]
Input:"フォルダ内検索","現在のフォルダ内で検索","キーワード入力",""
Open: "*%InputData%*"
[動作]
実行
最新のフォルダを開く
[パス]
Open: *.folder
Sort:-更新日時
0:%focused%
[動作]
実行

検索

前述のとおりX-Finderは単体では検索機能を持たないが、FFXFFXIIというX-Finder専用の検索ソフトを使用すればファイル名やファイル中の文字列からのファイルの検索(FFX)や、コメントや更新日時等のカラムに表示可能な項目からのファイルの検索(FFXII)が可能になる。
これらのソフトは検索結果をX-Finderのツールフォルダに出力するので、出力対象のツールフォルダをあらかじめクリップフォルダに指定しておくと、検索結果のファイルをまとめて削除したり、総容量をチェックしたりといったことが右クリックメニューから容易にできるようになる。


以下ではFFXIIの使用例を示す。(ここではFFXII.exeはX-Finderと同じフォルダにあることとする)


検索対象のフォルダはマイピクチャ。わかりやすいように"大きさ"を表示している。

実行するランチャは以下のとおり。

現在のフォルダ以下をFFXIIで検索してツールフォルダに表示
[パス]
"%X-Finder%FFXII.exe" -l "%Current%" -t "%X-Finder%found.ini"  -x "%X-Finder%xf.exe" -s rqm
[動作]
実行

実行後に"検索カラム"を"大きさ"に指定し、"含まれる文字列"に"800"を入力して実行すると、

該当するファイルがツールフォルダに表示されているのがわかると思う。

決まった大きさを検索する場合は"640 x 480"のように指定する。