機能の拡張 その1

X-Finderはビルトインコマンドの組合せで多くの機能を実現できるが、標準の機能(ビルトインコマンドで実現可能な機能)に物足りなさを感じる場合でも、コマンドラインから使用できるソフトをランチャに登録することで、それら外部ソフトをX-Finderの機能の一部のように使用することができる。

以下ではそれらの例を挙げる。

コピーや移動、削除

高機能なコピーツールとして有名なFire File Copyだが、右D&Dから使用する以外にも、様々な使用方法がある。
また、高速コピーツールとして有名なFastCopyは、コピーや移動といった使い方以外にも、大量のファイルを削除したりフォルダ同士を同期したりといった使い方も可能。
以下ではこれらによって実現できる機能と使用例を挙げる。

更新日時を比較してコピーする

通常は右D&D等で条件指定画面を起動して使用することが多いと思われるFire File Copyだが、条件が決まっていて、分割画面で1クリックでファイルをコピーしたいときに便利なランチャ。

選択したアイテムを反対画面に更新日時が新しいもののみ上書きコピー
[パス]
..FFC.exe "%selected%" /to:"%other%" /t
[動作]
実行
右クリックメニューの"貼り付け"の代替として使用

コピーをするアイテムは決まっていてもコピー先を今現在タブで開いていない、あるいはタブからコピー先を探さなくてはいけないといったときに便利なランチャ。
右クリックメニューから"貼り付け"を選ぶのと同じ感覚で使用可能。(サブフォルダではなく、タブで開いているフォルダがコピー対象になるので注意)
Fire File Copyを使用。

コピーor切り取りしたアイテムをFire File Copyで現在のフォルダに貼り付け
[パス]
..FFC.exe /cb /go! /to:"%current%" 
[動作]
実行
大量のファイルの高速削除

サブフォルダに大量のファイルがあるようなフォルダなど、通常のexplorerの削除だと処理に時間がかかりそうな場合に便利なランチャ。
FastCopyを使用。

選択したファイルやフォルダをFastCopyで削除
[パス]
..fastcopy.exe /auto_close /cmd=delete %selected%
[動作]
実行
フォルダの同期

分割画面のフォルダ同士を完全に同じ内容にしたいときに便利なランチャ。
FastCopy使用。

反対画面のフォルダを現在のフォルダにFastCopyで同期(ミラーリング
[パス]
..fastcopy.exe /auto_close /cmd=sync "%current%" /to="%other%"
[動作]
実行

ファイルの情報取得や管理

ファイルの一覧を作成する

ファイル&フォルダのリストを作成し、X-Finderで表示するランチャ。
コマンドラインから対象フォルダが指定できるFilistryを使用している。
(Filistryは設定次第でハッシュやバージョン情報、Exif情報等も一緒に出力可能)

Filistryで現在のフォルダ以下のファイルリストを作成し、XFで表示
[パス]
..Filistry.exe "%Current%" "%x-finder%list.htm"
Confirm:"確認","作成したリストをX-Finderで表示しますか?"
0:%x-finder%list.htm
[動作]
実行
重複ファイルの検索・削除

現在のタブのフォルダ以下で重複ファイルを検索するランチャ。
コマンドラインで指定したフォルダ以下で重複したファイルを高速にリストアップし、条件指定してファイルを選択、一括削除を行うため、UnDupを使用している。

UnDupで現在のフォルダ以下の重複ファイルを検索
[パス]
..UnDup.exe -S -Q "%Current%"
[動作]
実行
CRC/MD5チェック

対象ファイルのMD5ハッシュを取得してクリップボードにコピーするランチャ。
md5getを使用している。

md5getでフォーカスしたファイルのMD5ハッシュをクリップボードにコピー
[パス]
..md5get.exe /md5 "%focused%"
[動作]
実行