キーボード操作のカスタマイズ


上の画像は初期状態でのX-Findeのキー操作の割当て一覧。左側がツールフォルダの"キー"、右側はメニューのヘルプから"X-Finderについて"(About:)を開いたところ。
X-Finderでは、この"キー"フォルダに任意のランチャを登録して設定をすることでキーカスタマイズを行うことが可能になっている。

"X-Finderについて"(About:)はただのメモ書きで、これらの設定を変更することはできないので、注意

"キー"フォルダに登録するランチャは、[拡張]での指定ができない([拡張]には割り当てるキーが記述される)以外は通常のランチャと同様なので、単純にビルトインコマンドを実行させる以外にも、パスを実行してプログラムを起動したり、フォルダに移動したり(あるいはそれらの組み合わせ)といったことも任意のキーに割り当てることができる。

拡張の異なるランチャが登録されたツールフォルダの実行を割り当てれば、関連付けの実行のように操作できる(参考)

キーの設定

ランチャ設定画面で[拡張]の横のキーボードボタンを押すと下のようにダイアログが表示される。ここでキーを入力するとそのキーが[拡張]に記述され、ランチャに割り当てられるキーとなる。

ここでマウスのサイドボタンを押すとサイドボタンを拡張キーとして登録することができ、ランチャを割り当てることが可能になる。


キーの指定は、仮想キーコード(参考:MSDN)でも行うことができる。(使用する際は頭に"$"を追加する。例:Esc→$1B)

注意点

以下はキーカスタマイズを行う上での注意点。

  • 同じキーを複数の項目に割り当てた場合、ポップアップメニューを表示するようになる。
  • 文字キー(例:A)に割り当てを行う場合、Shift+Aにも割り当てを行うと、Aキーでのインクリメンタルサーチができなくなる。
  • Shft+Enter、Ctrl+EnterはそれぞれShift、Ctrlのランチャが使用するため設定しても無効
  • F1〜F12を設定すると、ファンクションバーをクリックしたときとキーを押したときでの挙動が異なるようになる。

ホットキー

ツール→オプションから"ホットキー"を開いて[パス]にキーを記述(横のキーボードボタンを使用)すると、記述したキーでX-Finderをアクティブにすることができるようになる。

ホットキーはタスクトレイに格納しているときも有効なので、X-Finderをスタートアップに登録して起動時にタスクトレイに格納するように設定*1しておけば、あたかもこのホットキーでX-Finderを起動しているかのように操作することができる。

*1:ツール→オプションから"起動時の処理"を開いて[パス]に"Close:ToTray"を記述する

キーエミュレート

"Sendkeys:〜"を実行することによって、任意のキーを押したのと同じ挙動を実現することができ、これにより、「ページの先頭に移動(Homeキー)」や「ページの最後に移動(Endキー)」などの特殊なキーに割り当てられた操作をランチャで実行することが可能になっている。


また、仮想キーコードを使用すれば、自分の環境にはない特殊なキーの入力をすることもできる。

例)
Sendkeys:$19・・・IME入力切替
Sendkeys:$5C・・・右ウィンドウズキー
Sendkeys:$5D・・・コンテキストメニューキー(マウスの右クリック)

Sendkeys:Alt+〜,〜,‥とすることでメニューの項目も実行できる。

例)
Sendkeys:Alt+V,O,H・・・隠しファイルの表示・非表示の設定切り替え
Sendkeys:Alt+V,U・・・・ステータスバーの表示・非表示の切り替え
Sendkeys:Alt+V,E,R・・・フォルダツリーの連動・非連動の切り替え

ただ、上記はメニュー操作も可能というだけの例。これらの目的を果たすには下記の記述のほうが適当。

Change:Tree ~h・・・隠しファイルの表示・非表示の設定切り替え
Change:Bar ~u・・・・ステータスバーの表示・非表示の切り替え
Change:Tree ~r・・・フォルダツリーの連動・非連動の切り替え

――関係するコマンド
  • Sendkeys:〜・・・・・フォーカスのあるところに〜キーを送る

エイリアス

アドレスバーでのキー入力で素早くランチャを実行したい、またはコマンドラインに渡すパラメータをその都度指定したいといったとき、エイリアスという機能が活用できる。

エイリアスの登録は、ツール→エイリアスを開き、登録したいランチャを設定することによって行う。このランチャの[拡張]に記述された文字列をアドレスバーに入力すると、該当するランチャが実行される。


メニューを表示して実行するランチャを選ぶスタイルと比べ、操作時間も短縮でき、外部ソフト等をX-Finderの内部機能として使用しているような感覚でより手早く実行できる。

下記ランチャを"エイリアス"フォルダに登録し、アドレスバーに"n"を入力してEnterキーを押すと、フォーカス位置のファイルをメモ帳で開く。

メモ帳で開く
[パス]
notepad.exe
[拡張]
n
[動作]
渡す

また、エイリアスの文字列の後に半角スペースを空けて文字列を入力すると、その文字列は%inputdata%に格納される。
この機能は、検索ワードを指定したり、その他コマンドラインパラメータをその都度入力したい場合等に便利。

アドレスバーに"e"を入力して半角スペースを空け、文字列を入力してEnterキーを押すと、カレントフォルダ以下の文字列を含むファイルをEverythingで検索する。

everythingでカレントフォルダ以下を検索
[パス]
...Everything.exe -filename "%current%*%inputdata%*"
[拡張]
e
[動作]
実行