外観のカスタマイズ

導入当初は味気ない外観のX-Finderだが、設定をすれば下の画像のように大分印象が違ったものになる。



以下はその他のカスタマイズの例。



Explorerもどき



2画面ファイラ風



ツールバーのアイコンとフォント、壁紙を変更




これらの画像では以下の設定を変更して外観のカスタマイズを行っている。

ツールバーの見た目の変更

ランチャのアイコン変更

前述したようにX-Finderではランチャのアイコンを自由に設定することができる。
画像では"大きいアイコン"表示にした上で、各ランチャのアイコンを個別に変更している。
基本的に指定したファイルのアイコンを表示するが、iclやdll等、多数のアイコンが格納されているファイルの場合は、ランチャ設定ウインドウで表示されたアイコンをクリックすると表示させるアイコンを選択することができる。

ランチャのアイコンに使用できる画像等は以下のとおり。

  • ファイルやプログラムのアイコン
  • アイコン用ファイル

ico,iclや一部のdllなど。ファイルを指定して[アイコン]の横の▼ボタンで選択できる。

iclの例・・・1,2,3

  • 各種ブラウザなどで使用されるツールバー用画像ファイル

DounutSleipnirFireFox等で使用されている、画像を横(縦)に並べたファイル。・・・

システムやSusieプラグインで読み込める画像ならファイルを指定して[アイコン]の横の▼ボタンで選択できる。

  • dll,exe,cpl等リソースのBitmap

"ファイル名(パス):bmp:リソース名,番号"でリソースのBitmapを取得できる。

X-FinderのBitmapリソースから BBRETRY のアイコンを得る。
%X-Finder%xf.exe:bmp:BBRETRY,0

画像ファイルをアイコンに指定する場合、"small.bmp|big.bmp,1"のように「小さいアイコン|大きいアイコン」と記述するとツールバーのアイコンの大きさを切り替えたときにそれぞれに表示されるアイコンを細かく指定することができる。

縦40ドットの画像をアイコンで指定すると上24ドットを大きいアイコン、下16ドットを小さいアイコンとして取り扱う

  • テキストファイル

テキストファイルを指定すると、先頭から全角で64文字分の内容から文字を指定して表示することができる。


X-Finderがインストールされたフォルダのパスは、ランチャにおいて%X-Finder%という相対パスに置換することができ、これを利用するとX-Finder本体と同じ場所、もしくはその下の階層に置いたファイルやフォルダのパスはX-Finder本体の絶対パスが変更されてもランチャ設定において影響を受けない。


例えばX-Finder本体と同じ場所にiconというフォルダを配置し、その中にカスタマイズで使用するアイコンファイルを置いておくとする。
この場合、アイコン用フォルダのパスは%X-Finder%iconと置換でき、たとえリムーバルディスク等でX-FinderをXFフォルダ丸ごと別のPCに持っていってもツールバーのアイコンはカスタマイズされたままの状態を維持することができる。

ボタン名の表示

ボタン名を右側に表示する設定にしているとき、ボタン名を"|"から記述し始めるとボタン名を表示せずに詰めて表示することができる。
これを利用すれば好きなランチャのみボタン名を表示することができるので、一番上の画像のようにExplorerのような状態に似せることも可能。

非表示にしているボタン名はマウスカーソルを近づけるとツールチップとして表示される

壁紙の設定

タブを右クリックしたメニューから「壁紙の変更」を選択し、画像ファイルを指定すると壁紙を設定することができる。
また、コマンドの「Set:WallPaper=壁紙のパス」を使用してランチャで設定することもできる。
設定はタブごとに保存され、全てのタブで異なった壁紙を使用することも可能。

このように等間隔に塗り分けた壁紙を設定すれば上の3枚目の画像のように偶数奇数の列で色分けをしているようにすることも可能。

背景色、文字色の変更

"ツール"→"詳細オプション"を開くか"ツール"→"基本オプション"→"色"タブの指定項目に色コード*1を記載すると指定項目の色を変更することができる。
変更できる文字色の項目は"通常ファイルの文字色"、"フォルダの文字色"、"読み取り専用の文字色"、"隠しファイルの文字色"、"システム属性のアイテムの文字色"、"圧縮属性の文字色"、"暗号化属性の文字色"、"ジャンクションの文字色"、"新規項目の文字色"の9つ。
また、"ウインドウの背景色"や"フォーカスの枠の色"、"タイリング時の背景色2"といった項目も指定することができる。
("通常ファイルの文字色"や、"ウインドウの背景色"はフォルダツリーやアドレスバーと共通。)

"フォーカスの枠の色"を"clNone"(使用しない)にすると、explorerと同様の外観の枠になる

これらはコマンドの「Set:指定項目の[拡張]=色コード」を使用してランチャで設定することもできる。

"ツール"→"関連付け"を開いて、設定してある関連付けの"アイコン"の欄で"色コード;アイコンファイル(.ico)のパス"を指定すると、ファイルの種類毎にアイコンや文字色を変更することができる。(参考)

下記は設定例。背景を黒にするものと、デフォルトに戻す(壁紙もなしにする)もの。

背景を黒、文字色を白に
[パス]
Set:WindowColor=clBlack
Set:FolderColor=clWhite
Set:NormalColor=clWhite
Set:FocusColor=clGray
[動作]
実行
色、壁紙の設定をデフォルトに戻す
[パス]
Set:Wallpaper=
Set:NormalColor=clWindowText
Set:FolderColor=clWindowText
Set:WindowColor=clWindow
Set:FocusColor=clSilver
Set:CompressedColor=clWindowText
Set:ReadOnlyColor=clNavy
Set:HiddenColor=clGray
Set:SystemColor=clGreen
[動作]
実行

フォントの変更

基本オプション→表示タブ→"フォント","メニューフォント"の選択からフォント設定画面になり、"フォント"ではリストビュー、フォルダツリーのフォントを、"メニューフォント"では各種バー、各種メニュー、アドレスバー、タブのフォントをシステムにインストールされたフォントから選択できる。

(ただし、標準の右クリックメニュー、互換右クリックメニューはシステムと共通のため変更できない)

フォルダアイコンの変更

デフォルトではX-FinderがインストールされたフォルダのアイコンがX-Finder内でのフォルダアイコンになるが、"ツール"→"オプション"から"フォルダの色とアイコン"を開き、ランチャの"アイコン"を別途設定するとそのアイコンがX-Finder内でのフォルダアイコンになる。

フォントやフォルダアイコン等はコマンドで設定することはできない。
これらのようなコマンドで設定できない箇所をカスタマイズしておいてそれらを簡単に切り替えて使用したいときは、Load:コマンドを使用すると便利。
"ファイル"→"設定に名前を付けて保存"から設定を保存し、Load:コマンドでそのファイルを読み込むとタブ以外の設定項目を読み込むことができるので、お互いの設定を読み込めるようにランチャを設定してやれば数種類の設定を簡単にランチャで切替えることも可能。

また、表示する項目を極限まで減らすと、下の画像のように非常にシンプルな画面になる。



ここではアイコンを非表示に設定している。

アイコンの表示設定の変更

"表示"→"スタイル"から"アイコン表示"と"状況に応じてアイコンを簡易表示"のチェックを外すとアイコンを非表示にすることができる。
表示設定の組み合わせは下記の通り。

アイコン表示 状況に応じてアイコンを簡易表示 表示状態
チェック有り チェック無し 通常のアイコン表示
チェック有り チェック有り ネットワークやCD-ROMドライブ等では拡張子で関連付けされたアイコンを表示
チェック無し チェック有り フォルダ・仮想フォルダはフォルダのアイコン、それ以外は関連付け無しのアイコン
チェック無し チェック無し アイコン非表示

ツールチップの表示

"表示"→"スタイル"から"ツールチップ"にチェックをいれると画像のようにマウスカーソルをアイテム上に移動させたときツールチップを表示するようになる。



グリッドラインの表示

"表示"→"スタイル"から"グリッドライン"にチェックをいれると画像のように詳細表示時にグリッドラインを表示するようになる。



一行選択の設定

"表示"→"スタイル"から"一行選択"にチェックをいれると画像のように詳細表示時にアイテムの一行選択(行の名前以外の場所をクリックしても選択される)が可能になる。



ソートするカラムの強調表示

"表示"→"スタイル"から"ソートのカラムを強調"にチェックをいれると詳細表示時にソートしているカラムの列を強調表示するようになる。画像のように、これは壁紙を設定していても有効。

チェックボックス

"表示"→"スタイル"から"チェックボックス"にチェックをいれると「詳細表示」や「一覧」、「小さいアイコン」の表示のときはアイコンの左側に、それ以外のときはアイコンやサムネイルの右上にチェックボックスが表示されるようになる。
X-Finderチェックボックスの仕様は以下のとおり。

  • チェックボックスをクリックされるとチェックモードになり、普通に項目をクリックしてもチェックボックスをクリックしたのと同じように扱われるようになる
  • チェックモードになると他の場所をクリックしても選択が解除されないようになる
  • チェックされた項目は選択項目として扱われる
  • 空白を右クリックするとそのリストビューのチェックは解除される

CtrlキーとShiftキーを同時に押しながらアイテムを一度クリックすると、チェックボックスを表示せずにチェックモードにすることができる



偶数行、奇数行の色分け

"ツール"→"詳細オプション"を開き、"タイリング時の背景色2"を初期設定の"clNone"から変更すると、ウインドウの背景色と交互に行が色分けされる。

詳細表示以外ではチェック模様に色分けされるが、"表示"→"スタイル"→"軽量表示"にチェックすればチェック模様の色分けは行われなくなる。

ホットボタン

"表示"→"スタイル"→"ホットボタン"にチェックするとマウスカーソルがファイルの上に行くと▼が表示され、▼を押すとランチャを実行する。
実行されるランチャは"ツール"→"基本オプション"→"操作タブ"→"ホットボタン"か"ツール"→"詳細オプション"→"ホットボタン"で設定できる。

(上の画像では"ChooseFolder: %focused% *"が設定されている)

本体のアイコンの変更

"ツール"→"詳細オプション"→"表示スタイル"の"アイコン"を指定すると、X-Finder内でのxf.exeのアイコンを変更することができる。(タスクバーやタイトルバーに表示されるアイコンも変わる)
この変更はデフォルトのランチャのアイコンにも適用される。

――関係するコマンド
  • Set:WallPaper=壁紙のパス・・・・・壁紙を設定する。パスに記載がないと壁紙消去になる。
  • Set:FolderColor=色コード・・・・・フォルダの文字色を設定する。
  • Set:FocusColor=色コード・・・・・フォーカスの背景色を設定する。
  • Set:NormalColor=色コード・・・・・通常ファイルの文字色を設定する。
  • Set:CompressedColor=色コード・・・圧縮属性のアイテムの文字色を設定する。
  • Set:ReadOnlyColor=色コード・・・・読み取り専用アイテムの文字色を設定する。
  • Set:HiddenColor=色コード・・・・・隠しファイルの文字色を設定する。
  • Set:SystemColor=色コード・・・・・システム属性のアイテムの文字色を設定する。
  • Set:WindowColor=色コード・・・・・ウインドウ、ツリー、アドレスバーの背景色を設定する。
  • Load:設定ファイルのパス・・・・・・あらかじめ保存してある設定を読み込む。

*1:Delphiの色定数ならcl〜で記述できるものもある。(参考)